2007年10月24日

ベルギー内情悪化と、イギリスの肥満児問題

071023ベルギーで言語間衝突が激化.jpg

 ユーロニュースから。ベルギーで言語間衝突が激化。上の写真は、フラマン語とフランス語が共存する地区で、フランス語が消されている標識。事態はかなり深刻らしい。下に元のニュースを引用(訳さず申し訳ない)。

 実は、「フランス対アルゼンチン」の3位決定戦試合の日、あるビストロで食事をしていたら、隣に座った男性二人がベルギー人だった。なにかのきっかけで話し始めると、とても親切な人々で、食後にこちらにお酒をふるまうから話を付き合ってくれないか、と言った。その日のラグビーの試合を観に、ブリュッセルから車で4時間半かけて来たという。

 話が、ベルギーの政治状況のことになると、二人はくらい面持ちになった。一人は南のフランス語圏、もう一人は北のフラマン語圏出身で、二人ともブリュッセルで働いているという。以前は、ブリュッセルが経済的な力を持っていたので、「言語的な違い」=「アイデンティティーの違い」にもとづく地域的対立を抑えていることができた。

 ところが、近年、フラマン語圏が経済力が強くなるにつれ、独立を訴えるようになったというのだ。


Linguistic differences expose tensions in Belgium

There has been another tremor along the linguistic fault lines that divide Belgium. On this occasion it was the use of French rather than Flemish at a number of council meetings that caused the tensions. Flemish extremists vented their fury on francophone politicians attending the meetings in three suburbs of Brussels.
・・・・
As the Francophone population increases around Brussels, they are coming under increasing pressure from regional Flemish authorities to use their language. It is one of the issues that has contributed to a political stalemate in the country as a whole.
http://www.euronews.net/index.php?page=info&article=449944&lng=1
************************
もう一つもユーロニュースから。
 イギリス、ヨーロッパで一番病的な国に。食飲酒タバコ、すべてが原因だそうだ。アメリカに負けない不健康国になったのか。

Report gives image of Britain on the binge
http://www.euronews.net/index.php?page=info&article=449943&lng=1
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2007年10月23日

変装から身を守る――忍者の伝統?

071021日本・通り魔から身を守る変装小道具.bmp


 この手の「日本社会現象」は、“変わった日本”を探しているインターナショナル・ヘラルド・トリビューンやニューヨーク・タイムズ記事の、かっこうのエサになってしまいますな。
 帰宅途中などで悪漢から身を守るためのカモフラージュになるスカートを、発明したんだそうです。どれが、カモフラージュ「自動販売機」でしょうか?なかなか分りませんよね?

In Japan, refreshing ideas for the fearful
http://www.iht.com/articles/2007/10/21/news/japan.php

スライドショーもあって、日本人としてみても「これは、ちょっと……」というのが続きます。
http://www.nytimes.com/slideshow/2007/10/20/world/
20071020_JAPAN_SLIDESHOW_index.html



まあ、危険に対するこの真剣さ〜天真爛漫さ(?)が、日本的だということなのでしょう。

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2007年10月22日

アルバム:ラグビー・ワールドカップ

Rugby-Wcup1.jpg

 ここフランスで行われている、ラグビーW杯。あまり街の様子は書いてこなかったが、もちろん盛り上がっていなかったわけではない。今回は、その模様をいくつか。上の写真は、街に貼られている、ラグビーW杯の催しを知らせるポスター。遠近法でラグビーのゴールのようにしつらえられたエッフェル塔とオベリスクの間を、ラグビーボールが通過している。その上下に「自由」などと落書き。なかなかセンスが良い。

 金曜日、「フランス対アルゼンチン」の試合を観に、パブリック・ビューをしているはずの「パリ市庁舎」に行ったら、ガランとしていて何もやっていない。そこにいた看守らしき人に訊いたら、「今夜は、パブリック・ビューはやっていない」と言う。
Rugby-Wcup2.jpg 「え?大事な試合じゃないの?」と言ったら
「まあ、そうなんだが……。トロカデロ公園でやってるよ」とお茶を濁した。
 しかたなく、エッフェル塔の足元のトロカデロ公園に行くことに。

 駅から出てトロカデロ公園の方に歩いていったら、公園はほとんど人気がなく、
「自国が優勝できないとなったら、フランス人は冷たいのう」
と思ったが、さらに歩いて行くと、エッフェル塔のまさに足元の巨大スクリーンの前には、それなりのかなりの人数が芝生に座っていた。
 
Rugby-Wcup3.jpg そこについたのは後半も押し詰まった頃だったが、試合は、アルゼンチンが押せ押せでトライがたて続けに入った。その度に、アルゼンチンファンと、イギリスファンらしき者たちが歓声をあげる。中には、上半身裸になって喜ぶ者たちも。わたしはと言えば――、アルゼンチンに点が入ったときに思わず、両手を挙げていました。フランスに対するルサンチマンが、たまってるなあ……。

 試合の大勢が決まったと思われる頃、そこを後に。黄色と緑で彩られたエッフェル塔の下をくぐって帰途に。


 さて、翌日は、「イギリス南アフリカ」の決勝戦。トロカデロ公園に設置された「ラグビー・タウン」とかいうお祭りの場所がどんなものか見たくて、行って見ることに。イギリスと南アフリカのファンが入り乱れて、かなり荒れているんではなかろうか……。

Rugby-Wcup4.jpg

  会場でまず見かけた南アフリカファン。にこやかに歩いてくるのでカメラを向けたら、さらにニコリ。
「勝てそうですか」と訊くと
Wildly confident! もう、自信ばっちりさ」
と言って、こちらの肩をポンとたたいて去っていった。

Rugby-Wcup5.jpg
 エッフェル塔を背景にイギリスビールを飲む、イギリスファン。「パリはすでに我がイギリスのもの」という雰囲気。エッフェル塔の真ん中に、ラグビーボールが見える。 

Rugby-Wcup6.jpg
 この人たちはフランスのブルターニュから来ているらしいが、とするともちろんイギリスファンである。旗を広げてイギリスのらしき歌を歌う。左手に、今回のラグビーW杯のモニュメントがちょっと見える。

Rugby-Wcup8.jpg

 エッフェル塔の反対側、シャン・デ・マース公園には、“ラグビー・タウン”がオープンしている。ラグビー・タウンと言っても、巨大なテントがあって、そのテント内では、ラグビーW杯グッズ(Tシャツなど)を売り、ビールを販売するだけである。上の写真は、そのテント内でビール片手に盛り上がるイギリスファン。
 奥に青いバナーが見えるが、その奥はソファーやTVなどが置かれた「ファミリールーム」らしく、子ども連れのお母さんなどが座っている。そこで、酔っぱらおうという輩もいない。

 人々は、ひたすらいっぱい7ユーロのビール(!)を飲んで、一緒に歌を歌ったりしているのだが、お行儀が非常にいいのだ。ビールを飲んでいる人たちは、かなり紳士的で、こちらが通ろうとすると、すすんで道を開けてくれる。サッカーファンではこうはいかないのではないだろうか(その夜、イタリアでサッカーファンが暴動寸前になり、巨大なナイフやナタ(!)が数多く没収された、というニュースをやっていた)。おしなべてにこやかな雰囲気だ。まあ、テントの外は、たしかに、ビール瓶があちこちに転がっているが。

Rugby-Wcup7.jpg
 イギリスの象徴と、南アフリカの守護神らしきマスコットが、写真の要求に応えて、並んでポーズ。
 ここでとても印象的だったのは、イギリスファンも南アフリカファンも、比較的仲がいいこと。まあ、歴史的に関係がある国同士ってのもあるが。

 とても楽しい午後のひと時でした。試合も緊張した、いい試合だったし。

posted by ろじ at 00:00| パリ | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月21日

今回のストの背景

 この国民は、政府に言いたいことがあると、みずから街にくり出して声をあげる。つまり、デモやストをする。
 
 たしかに、この国フランスでは、数年に一度、大規模なデモやストライキがこれまであった。1986年、1995年、2003年、2006年と。問題になっているのは、公務員や国鉄(SNCF)、パリ交通公団(RATP)、電力公社(EDF)、ガス公社(GDF)などの職員が加入する「特別年金制度」で、これには160万人が加入していると言われる。政府が同制度を改革・廃止しようとすることにたいして反撥しているのだ。

 特に、1995年は、150万人が参加する大規模な抗議デモやストライキが約1ヶ月も続き、政府案は引っ込められ、当時のアラン・ジュペ(Alain Juppe)首相が辞任に追い込まれた。当時のストライキ側のリーダーたちは、多くの国民の支持も得て、一躍、英雄になったとも言われている。

 この「特別年金制度」(フランス語では、“Regimes speciaux”と「特別な」と形容詞が付けられる)、フランスの16のカテゴリーに基づく年金システムの一つで、ある種の危険な職業、苛酷な労働条件にあると認められた職種では、年金の加入(支払い)期間が37年半と、一般の40年よりやや短くなっている。その「危険な職業、苛酷な労働条件にある職種」とは、鉄道や地下鉄の労働者、EDF、GDFといった電力会社の労働者、ほかに、漁業労働者や鉱山労働者、国会議員そしてオペラ歌手などなんだそうだ。

 サルコジ政府は、これらの労働者の年金加入期間を37年半から40年にしようと提案。それに対して、反対するストライキとなったわけ。

 しかし、常識的に考えても、はるか昔の石炭をくべながら運転した蒸気機関車の仕事と、すべてが機械化・電化されていて運転手などは座っているだけでいい今の仕事を、同じく過酷な労働だと認めるのはおかしい。サルコジ大統領の言い分は、「時代の変化した状況に、きちんと対応すべきだ。社会的公正性を考えて、他の公共事業労働者と同様の、40年に延ばす」というもの。

 しかも、現在の鉄道会社の労働者は50歳になったときから満額の年金を受け取ることが出来るが、現在「特別」年金の保険料を納めている人が50万人に対して、その年金の受け取り手は110万人。1年間に50億ユーロの不足分を国民の税金からまかなっている。こうした財政圧迫の制度を、健全化し改革しようとしているのだ。

 フランス人は、「他人の改革には、原則、大賛成。しかし、改革が自分におよぶと必ず反対する」などといわれている。自己中心的なフランス人らしい。これも、その一シーンかもしれない。
posted by ろじ at 16:41| パリ ☀| フランス・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

ストは「社会的運動」

 18日から、フランス国鉄SNCFや各地の公共交通機関が、一斉にストを行っている。

 18日の朝から、車で通勤しようとする人たちで、渋滞がはなはだしかったようだ。パリには「ベリブ」という貸し自転車システムがあるが、それも、朝の通勤客によってほとんどが使われたという。18日はいい天気で、自転車日よりでもあった。ただ、借りた自転車をステーション(自転車プール基地)に返そうとしても、あまりに自転車があって返却できない人もいたらしい。

 この日は仕事を休んだ人も多かったらしいが、それでも何とかして疲労困憊しながら出勤する者も、少なくなかったようだ。フランス人は、けっこう働き者である。

 ストは今日までも続いていて、昨日、合気道に行く途中にメトロ(地下鉄)を利用したら、15分くらいに一本くらいの割合だった。おもしろいのは、構内アナウンスは、「ストの影響で遅れます」とは、言わない。
    
 「社会的運動(mouvement social)のために、
電車の運行が遅れます(または、中止となっています)」

というのである。

 労組によると、18日には、全国で計30万人(警察発表では15万人)が抗議デモを行った。スト参加率は、SNCFでは73.5%、パリ交通公団RATP(メトロがこれにはいる)では58%。近くにSNCFの旅行オフィスがあり、近々旅行するために指定席を予約に行ったが、ちゃーんと閉まっていた。

 明日は、そのストの理由について。
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2007年10月19日

日本人の「仲良しクラブ」

昨日指摘したコラムについて追記

 このコラム(ならびに、コメントへの返事)がひどくて、オソマツで、情けなく、ひとの知性を侮辱する行為だと思うのは、その、時に使われる乱暴な表現のせいだけでなく、自分と異なる意見に対する姿勢のせいである(その書き方が独善的で偏向していることは、良心についてのかなり重要な問題だとは思うが、好みの問題でもあるので、今は措く)。このコラムニストは、自分とあまりに異なる意見の持ち主に、「出て行け」(時に、もっとひどい言い方で)と言うのである。

 こういうコラムを読んでいるとムカムカするのだが、なぜなんだろうと考えた。

 異なる意見の排除――それは、この男性に限ったことではないんだろう。それは、日本人の「仲良しクラブ」的な傾向を表しているのだろう。そんなグループは、ネット上のあちこちの掲示板にも見られる。「そんなこというなら、ここから出て行ったらどうですか?」 “民主的社会”日本の傾向……。

 民主主義が「少数意見の尊重」にあることは、重要なポイントのはずだ。この傾向は、なぜなんだろうか。日本人が異文化の人との付き合いの歴史がないことに由来するのだろうか。異なる国・文化から来た人と始めて会った時に日本人にありがちな態度――これは、また機会をあらためて書きたいテーマだ。

 このコラムニストは、イギリスに学んで博士号をもらったと「自己紹介」に書き、海外通をきどっているので、笑ってしまうんだが。
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2007年10月18日

日本のスポーツ新聞の情けなさ

(仕事が落ち着いたので、過去日記)

 W杯ラグビーについて、書きたかったことを思い出した。

 フランス対イングランドの試合について、どんな試合内容だったかを知りたくて、翌朝、日本のスポーツ新聞のサイトを覘(のぞ)いたのだった。

 ところがあったのはこんな記事。これでも、「スポーツ」新聞の「W杯ラグビー特集」記事である(速報ではない、今でも読める記事だ)。

イングランドが決勝進出/W杯ラグビー
<W杯ラグビー:イングランド14−9フランス>◇13日◇準決勝◇フランス・サンドニ
  前回王者のイングランドが14−9でフランスに逆転勝ちして決勝進出を決めた。大会史上初の2連覇へあと1勝だ。
  準決勝のもう1試合、南アフリカ−アルゼンチン戦は14日(日本時間15日)に行われる。

[2007年10月14日7時31分]
http://www.nikkansports.com/sports/rugby/wc/2007/f-sp-tp0-20071014-269576.html

あいた口ポカン、ほとんど目が点になったよ。ほんとに、スポーツ新聞なのか。特派員を派遣しなくたって、共同とかAFPとかの記事を使えるんだから、こりゃちょっとひどすぎるんではないかな。しかも、いやしくも、「W杯ラグビー特集」を組んでるんだろうに。

 同時に読んだ朝日新聞の記事の方がはるかに充実していたというのは、どういうことなのだろう? 半日ほどして、もっと充実した記事が加わった。実は、
この『日刊スポーツ』紙、朝日新聞と提携しているのだが、その朝日とほとんど同じ記事が載ったのである。

 スポーツ紙の大リーグ関係の記事の貧弱さ・不正確さ(『日刊スポーツ』などは情報源をほとんど明かさないので確証はないが、MLBサイトの翻訳と思われる記事は、「??」と思うことが多い)を見ても思うのだが、日本のスポーツ紙は、日本プロ野球の裏話と芸能ゴシップ記事でしか情報源として「ウリ」にすることがないのではなかろうか。

 ついでにいうと、『日刊スポーツ』紙の「世界一小さい新聞」とか言うコラム、造語めいた不思議な日本語表現もさることながら、不可思議、いや独善的でワケがわからんと思う。特に、読者のコメントに応える姿勢がちょっとひどすぎる。「議論とは、ひとたび始まれば(特に、コメント許可にするなら)、一般にむけて開いているもの」という基本的な前提をことをこれほど無視し、その意味で読者を侮辱しつづけるインターネット・コラムも珍しいと思うが、こういうのは日本では普通なのかな。
posted by ろじ at 00:00| パリ ☁| スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月17日

日本の新聞が分らないワケ

 とにかく忙しくて、書く暇がないのだが(レッドソックスの試合を追う時間さえない)、一昨日の補足。

 日本の巨大新聞は、ある事件の記事を読んでも、

なにが起こっているのやら、さーっぱり分らん

ことが多い。特に、なぜそんな奇妙なことが起こったのか、成り行きに納得できることは極めて少ない。(しかもだ、日本の新聞ほど、毎日フォローしていないと情報においてゆかれるメディアもめずらしいのじゃないかな。そもそも、記事自身が、事件の5W1Hがわかるように書いてあるとは思えんのである。以前から、何回も書いているが。ヘラルド・トリビューンとかNYタイムズとかル・モンドと比べると、それはひどいものだ。たとえば、朝日新聞の記事と、NHKなどのしっかりしたニュースを比べると分る。)

 日本のニュースや社会事情関係のメディアは、先進国ではかなりユニークなものだと思うのだが、その最たるものが週刊誌ではないかと思う。いわゆる「社会のウラ事情」「政治化の本音」は、「オモテ」の巨大新聞には書かれない。のみならず、鋭い「業界批判」「政治家非難」は、週刊誌の独壇場ではないか。

 これも、「2重構造」ゆえの社会現象なのではないか。「ウラ」のことを持ち出さないことになっている「オモテ」メディアは、「ウラ」で悪いことをする業界・会社を批判することは、当然できない。できるのは、「悪事」がかなり進んで、その弊害が社会に明らかになったときなのだ。そのような批判が書けるのは、「ウラの世界」があることを公然と前提にする、週刊誌やイエロージャーナリズムだ。

 「オモテの世界」の新聞は、「ウラ」を書かないことになっているから、「ウラ」で悪事を働いた商人や政治家を批判できず、さらに「記者クラブ」なんていう許可制の情報ソースに属さねばならないから、“当局”を批判なんてできるわけはない。

 そこで、商人・政治家の「悪人」を暴いて、溜飲を下げたい読者の人気を買うためのメディア、そんな「ウラ事情」を書いてもいいメディア、すなわち週刊誌が売れることになる。

 こんな風に、新聞が「本音が書けない」なんて、そして、本当の事情を知るために、人々が週刊誌を買ったり巨大掲示板を覗かなければ行けない国なんて、他の先進国にあるのだろうか。先日、ロシアのあの政府告発をしていたジャーナリストが殺された日の追悼デモがヨーロッパ中であったが、「2重構造」をまともに正々堂々やってる先進国なんて、ロシアと日本くらいのもの??

 ただ、週刊誌が上のように、ウラを暴いてくれるだけなら大歓迎なんだが、日本の週刊誌の問題は、「実際は存在しないウラ」まで暴いたりすることなんだよな。

posted by ろじ at 00:00| パリ | 日本・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

日本社会の2重構造

パリはめっきり寒くなった。パリジャンは、マフラーが好きなので、夏が終わる頃には、もうマフラーやスカーフをつけ、薄手のコート(これもオシャレのポイント)をきて歩く姿が数多く見られた。
寒いだけではなく、朝8時でもかなり暗い。7時では、まだ夜中という感じである。長い冬が待っているぞ、と感じさせるのである。

と、そんなことより、いま大変気になること。
仕事の合間に日本の新聞サイトを見て、ボクシングの「内藤×亀田」の試合があったことは知っていた。そしてその試合が、かなりスサマジイことになったのも知っていた。

この無法一家に興味があるわけではない。ただ、その結果と、そんな「スサマジイ結果」に至った経緯をフォローしていて、“日本社会のヤバさ”を感じざるをえなかった。これは、知らなかったことではなく、あらためて痛感したこと。

@日本には、暴力団やヤクザに代表される“下の世界”があって、日本に、否定しようがない二重構造を作っている。時に、“下の世界”が、恐ろしいパワーで出て来て、それが上の世界を牛耳っていることが感じられる。
Aその“下の世界”をメディア(大メディア)がちゃんと論じることは、まったくと言っていいほどない。社会組織にそれらが影響していることが明らかな場合でも、誰も公には語らない。

こんな印象を持っていた時に、東京上野で、元暴力団が白昼殺害される事件が起こった。ますます、この印象を強くしたのだった。

上の@とAを論理的に詰めていくと、(TBSはもちろんのこと)大ニュースメディアたちも、政治家も、どこかで暴力団につながっているのではないか、と思えてくるが、どうやらそれはあながちはずれではないらしい。

のんきなメディア(あるいは暢気ぶるメディア)は、12回の反則の無法さを書き立てる。あるいは、以前は大毅をベタボメしていたが、一夜にして批判する側に転じた元擁護者(テリーなんとかいう輩、吐き気がする)を取り上げて、「TBS内部分裂か」などと論じる(ああ、バカくさ)。これもどうせリークで書かせたんだろうし、問題はそんなチョウチン持ちの日和見がバッコしていることよりも、もっと深いところにあるだろう。

亀田一家が例の反則のためにJBCから罰則をうけたことが、昨日発表された。
しかし、この決定は、根本的にはなにも解決していないと思う。考えられ、JBCが触れていない問題は、たくさんある。時間がないので、ここでは、簡単に箇条書きに。

 *大毅の(特に12回の)反則ばかりが強調されるが、大毅のグローブから落ちたとされる「金属片」のことは?
 *なぜ、「金属片」を拾って外に投げたレフェリーは、何も言わなかったか?(買収の可能性?)
 *そもそもそのグローブの使用を許したJBCの立場は?
 *リングが本来より狭かった、ということにJBCはなぜ触れもしないのか?
 *なぜ、今回、罰則に「ファイトマネーの没収」が含まれなかったのか? この1億近くあるとされる金は、次の試合の資金になりうるだろう。つまり、近い将来の大毅の復活があるということ?没収されるだけの金がないとすれば、それはまたなぜ?
 *これまで、亀田一家を特別扱いしてきたJBCの立場は?

などなど・・・。これらが一切触れられなかったのは、ウラで何かがあったのだろうし、そこには興行にかかわる“グループ”からの圧力があったと見るのが自然ではないのか?
posted by ろじ at 00:00| パリ ☀| 日本・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月14日

フランス、対イギリス戦後の街

忙しくてこのブログがなかなか書けない、といつもの言い訳だが、ほんとうに周りで起きている出来事、あしかもなかなか興味ある事柄を書く時間がなくて、残念な限りだ。

さて、フランスにいるので、ぜひ書き留めておきたかったことを一つ。土曜日に、ラグビーW杯の準決勝「フランス対イギリス」が行われた。仕事をしなければならなかったので、TVも観ず、時々経過をチェックする程度(しかし、観たかった。特に、イギリスのウィルカーソンという天才プレーヤー。イギリスは、予選リーグ、最初の試合で南アフリカに34−0で完封されたが、そこまでヒドイ試合だったのも、このウィルカーソンを欠いていたせいもあったという。)

前半開始しばらくして、近所から、にぎやかな歓声。若者が奇声をあげる。どうやら、フランスがトライを決めたらしい(これは間違い。実際は、キックのゴールで、フランスは最後までトライを決められなかったようだ)。
ちょこっとTVを付けたら、なんと6−5でフランスが勝ってる!これは驚き。善戦どころではない。

しかし、そうこうしているうちに、近所の声がまるで聞こえなくなった。外に散歩に行ってみたが、人っ子一人いない。先週の、NZオールブラックスを破った番狂わせの後とはエライ違いだ。

街角の公園に、鼠色のツナギの制服を着たおまわりさんが、数人かたまっていた。試合の結果次第では、いざという時に出動することになっていたのだろう。が、何もなく、拍子抜けしたのか。なぜか、みな、ボウッと同じ方向の空間を見ている。犬が一匹、足元に横たわって、つまらなそうに下を向いている。

「試合は終わったんですか?」
と訊くと、一人が
「ああ、終わったよ」
と答えた。で、結果は、どっち?というやいなや、何人かが
「イギリス、イギリスが勝ったさあ」
と言った。

結果は、逆転負けだったのだそうだ。その直後は、町は死んだように静かだった。はっきりしてるなあ。アメリカ人も、こうまで白黒がはっきりしてはいない。ヤツラ、極端に失望すると、道端の車とか壊しよるから。
まあ、どっちがいいかは明らかだえけど。

その後のテレビニュースは、どこも
「Déception」
というタイトル。「大失望」という意味だ。

試合場になったパリ郊外のスタジアムからは、落胆して(あっという間に帰途に着いた)フランス人の様子。南のトゥルーズなどからも。パブリック・ビューをおこなっていたシャン・デ・マース公園からは、生中継で勝って喜ぶイギリスファンの様子を伝えていた。

フランスは、来週末に3位決定戦。予選最初の試合で負けた、アルゼンチンとの因縁の闘いだ。パリは、また熱くなりそうだ(すくなくとも試合中は)。

あれ、なに書きたかったか、忘れた……。
posted by ろじ at 00:00| パリ ☀| スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

フランス滞在一年にして慣れた?

やっと、アパートの外壁のお色直しが終わった。今朝、昨夜の徹夜仕事のため遅くまで寝ていたら、アパートを叩き壊すようなものすごい音にたたき起こされた(というか寝ていられなかった)。外を見ると、男たちが、イスラムの歌(らしい)を口ずさみながら、足場を外していた。

当初の予定では7月の末に終わる予定が、この10月である。確かに今年は例年になく雨が多く、足場の上で作業をするため何日か中止もやむをえなかったとは思うが、しかし、この遅れ具合は、さすがフランス。うわさでは聞いていたが――。

しかも、新しいペンキで塗られたベランダの上には、ちゃんと落とし土産のゴミ。なに、日本並みの仕事を期待しなければ、腹も立たないのだ。期待さえ、しなければ……。

*****************
フランスに来て一年が経った。

当初アタマにきていた数々のこと(例:店員や電話応対の態度の悪さ)、不可解至極としかみえなかったこと(例:道路で逆向きに駐車したり、両方向通行のド真ん中に駐車する)、いまだに理解できないこと(例:どんなに寒くても、レストランの外で食事したりコーヒーを飲むフランス人)――などにも慣れ、どうすればまあ暮らせるか、分ってきたような気がする。

かつて、日本との違いに戸惑ったことも、慣れてしまえば、「不便でない」と感じてくる。日曜に店がほとんど閉まることも、不便と感じないどころか、「むしろ、まあ良い習慣ではないか」とさえ思えてくる。

特に、面白いと思うのは、フランス人の態度。こちらがフランス語を(大変な思いで)なんとか話している限りは、10人に6人は、それなりに愛想がいいようだ。ただし、これはパリでの話。パリの外に一歩出ると、人々は、もっともっと優しく親切で、思いやりがあり、愛想も良い。「人間って、すてたもんじゃない♪」とさえ、思えてくる。

アメリカでは、こうはいかない。こちらが外国人であるということは問題にならない、そもそも移民だらけであるから。しかし、こちらの英語(米語)が聞き取りにくいとわかると、かなりのパーセントで露骨にそれを顔に出す。こちらが気分をムッとするどころか、もう話したくないと思うくらい。フランス人は、そういう割合はほとんどないように思える。かつて、「フランス政府(国家)はフランス語の壁を作る(作っている)」と書いたことがあるが、その「壁」は乗り越えようとする者には、比較的寛容であるような気がする。フランス語を話している限りは、それが外国ナマリでも、受け入れてくれるように思うのだ

フランスは古い国である。したがって、もちろん、それなりの社会的な“しきたり”が
ある。たとえば、フランス人はお金のことを直接話すのを好まない。「C'est cher (高い)」と言わず、「Ce n'est pas donné(けっこう行くね)」と言ったりする。言葉も含めて、そういうしきたりに従っている限りは、おおよそ(ただし、あくまで「おおよそ」である)受け入れてくれるようだ

posted by ろじ at 23:51| パリ ☁| フランス・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

レイプされる女たち(コンゴ)

むかし、ジャーナリストの方が「○○じゃあ、ニュースに(あるいは、記事に、話題に)ならない」というのを、直接にまたは間接に聞いたことがある。その時は、「この野郎たち、なに考えてんだ」、と思ったものだが、今は、その社会的影響みたいなことをよく考える。

今日、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙を覗いていたら、衝撃的な記事が目に飛び込んできた。

コンゴは、目下、ギャングや私設軍隊がばっこする無政府状態で、政府軍どころか国連軍さえもどうもできないありさまなのだが、そこで、女性たちが、すさまじいレイプ、奴隷化の犠牲になっているという。

読んだ自分の目が信じられないような、内容である。若い女たちのクビを紐で木に縛りつけ、したい時にレイプするだけではなく、しまいには下半身を杭でグチャグチャに傷つけるという。子どもも平気で殺す。

In Congo, an epidemic of rape
http://www.iht.com/articles/2007/10/07/news/congo.php

BUKAVU, Congo:
Denis Mukwege, a Congolese gynecologist, cannot bear to listen to the stories his patients tell him anymore.

Every day, 10 new women and girls who have been raped show up at his hospital. Many have been so sadistically attacked, butchered by bayonets and assaulted with chunks of wood, that their reproductive and digestive systems are beyond repair.

"We don't know why these rapes are happening, but one thing is clear," said Mukwege, who works in South Kivu Province, the epicenter of Congo's rape epidemic. "They are done to destroy women."
・・・・
"The sexual violence in Congo is the worst in the world," said John Holmes, the UN undersecretary general for humanitarian affairs.
・・・・
Honorata Barinjibanwa, an 18-year-old woman, said she was kidnapped from a village that the Rastas raided in April and kept as a sex slave until August. Most of that time she was tied to a tree, and she still has rope marks ringing her neck. The men would untie her for a few hours each day to gang-rape her, she said.

この記事はショッキングだった。しかしもっと心に感じたのは、次のことだった。この記事は、日本では紹介されていないようだ。日本人が、日本のメディアで知らされていない国際的事実は山ほどある。ヨーロッパに来て、毎日、それを痛感している。もちろん、多くの日本人は関心もないのかもしれない。

以前、フランス語のクラスで、「検閲」について議論したことがある。難しいテーマにもかかわらず、そこにいたスイス人、ドイツ人、アメリカ人、北欧人、ナイジェリア人たちは、おのれの拙いフランス語をものともせず、この社会的問題に関してなんとか自分の持っている意見を言おうと必死であった。みな、それ自由にかかわる重大な問題だと、(それぞれの例を挙げて)言いたかったのである。

しかし、こういう場合、日本人では、言いよどむか、「わからない」「そんなこと、考えたことがない」とだけ応えたる人が多いのではないだろうか。これまで、アメリカとフランスで多くの日本人と出会ってきた経験からそう思うのである。もちろん、この場合、日本人がそこにいてこの“難しい問題”を論じなくてはならないのはタマタマの偶然に過ぎない。しかし、日本人が、スイス人やナイジェリア人のように「自分の考えを述べられない」のは、決して偶然ではないような気がするのだ。

それは、かれらが平和すぎる国にいるからなのか、いや、世界で起こっていることに無関心だからなのだろうか……。その原因の半分以上は、「ニュースに(記事に、話題に)なる」事件しか取り上げない日本のメディアにもあるだろうと思う。

(ミャンマーで、写真家の長井さんが射殺された。そして、ほとんど初めてであるかのように、彼の仕事が、「長井氏の仕事」として脚光をあび、ものすごい話題になったという。賞賛するものまでいるんだそうだ。もちろん、事件として死ぬ以前は、こうした地道な活動をするカメラマン達は、ほとんど喰えない生活を送っているのだろう。これも、上のような大メデアの姿勢と無関係でないと思う。)
posted by ろじ at 00:00| パリ ☔| 国際・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

「白夜」の祭りとフランス金星

ホワイト・ナイト1.jpg

たいへん久しぶりのブログである。
忙しくて、なかなか書く時間がない。こうしている間に、パリ見物(オレがやるのは、むしろ「冒険」だが)などはやっていて、いろいろ書くことは山ほどあるのだが。こまでたまってしまうと、「記録的日記」など、もうどこから何を書いていいものやら、あきらめ気分である……。

しかしそれにしても、このSeesaaブログ、書き込みが問題ばかりである。第一、写真をアップしようとすると、しばらくフリーズしたあと、スクリプトに問題があってコンピューターがおかしくなる、とかいうメッセージが出て、写真のアップどころか書き込みも不安定になる。2日間、写真のアップができない。しかたなく、HTMLで書き込んでいる。
 Seesaa、以前はこんな風ではなかったんだが。なんでも大きくなるとロクなことはなさそうだ。どこかに引っ越そうか。どなたか良いブログサイトをご存知の方は、ご一報をお願いしたい。


昨日の土曜の夜、アパートの外で歓声が聞こえた。覗いてみると、あちこちのアパートから、窓から、ベランダから乗り出して、大声を上げている。フランス国旗を振り回している者もいる。サッカーのW杯のときもこんなだったらしい。もしかして、10数年前にミッテランが大統領になった「赤いバラ革命」の時も?

今、ここでは、ラグビーのワールドカップが開催中。フランスが、この夜の準々決勝試合で、なんと、ここ4年間王者に君臨してきたニュージーランドに勝ったのだ。大金星である。フランス人が興奮歓喜するのも、無理はない。アメリカ人だったら、こうまで純粋に歓ばないような気がする。フランス人、なかなかカワイイところがあるな。

じつは、この試合、観ていたのだ。最初は、どうせラグビー大国のニュージーランドが大差で勝つさ、と思って真剣に観る気もなかったが、しだいに目が離せなくなった。ニュージーランドの卓越した個人プレーを、フランス・チームの戦略と総合力が、ジワリジワリと追い詰めて行く。個人対チーム戦略――フランスの勝利はそこにしかないことは分ってはいるものの、誰が個人主義のフランスがそこまでできると思ったろう?

そして、フランスの感動的な逆転勝利。パリの街はかなり荒れるに違いない。ちょっとそれを見たくもある……。

しかも、この夜は、「Nuit Blache」というお祭りの日。訳せば、White Night(白夜)。秋の到来を告げる、10月の最初の土曜日の夜、朝の7時まで夜を徹して、美術館が開館されてたり、あちこちでお祭りが繰り広げられたりするのだ。パリだけでなくフランス中で行われているが、何年か前にフランスで始まったこのお祭り、いまはヨーロッパの多くの国で行われている。日付は変えたりしているが。(下の方に、マケドニアでのお祭り風景の記事。)


ホワイト・ナイト2.jpgフランス人の興奮に、トコロテン風に押し出されるように、「白夜」の出し物を覗きに、街へ繰り出した。

まず行ったところは、パリの真ん中、テュイリー公園。去年はここでレーザー光線のショーかなにかを見せたと思っていたので行ってみたのだ。ところが、観たのは、巨大な明松火のショー。クレーンで吊り下げられた“シャンデリア”が、冬の名物、観覧車の前に存在感を見せている(上の写真)。

その他、公園のあちこちで、動く彫刻を織り交ぜて炎のショー。公園内の白い彫刻に炎の淡いカゲが揺らめいて幻想的である。火祭りはヨーロッパの流行らしい。

そこから、ルーブルまで歩き、そこからコメディーフランセーズまで行くと、野外朗読会のようなものが行われていた。全体的に“大人の雰囲気”である。観るほうも、静かに聴いている。日本でも「炎のショー」はやれるだろうが、こういくだろうか、などと思った。

街角のあちこちで、歓声をあげる若者たち、クラクションを鳴らす車の列。大人の“祭り”と、弾ける歓喜――ちょっとシュールな組み合わせの夜になった。



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