2008年07月22日

Les Sorbiers (Cotes du Roussillon) 2004

Les Sorbiers 2004
 忙しくてアップできなかったが、ちょっと前に飲んだワイン。夏なので南のモノを、ということで、今回はフランス最南端ルーションの白ワイン。冷やして注ぐと、見目麗しい黄金色。軽い辛口の家庭ワイン。太陽の恵みをたたえた夏の味がした。
 約8ユーロ。
Les Sorbiers、2004年
原産地 Cotes du Roussillon,
製造者 Domaine des Chenes
住所 Razungles & Fils, Vingrau 66600 France
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2008年07月13日

アイルランド旅行

 一週間ほど、アイルランドに行ってきた。ダブリンに入り、ダブリンの町を見物する合間に、そこから、北アイルランドに日帰り旅行、その後、西の端のアラン諸島と港町ゴールウェーに行った。

モナスターボイスのハイクロス1 アイルランドは、そのケルト文化、とくに、自然崇拝を基にした独特な宗教について観てみたいと、ずっと思っていたのだ。アイルランドでは、もともとあった自然崇拝の多神教にキリスト教が根づいた。その「多層性」は、その独特な十字架「ハイクロス」に、たとえば観てとることができると言われている。

 その十字架を見るために、日帰りツアーで、アイルランドの北西にあるモナスターボイス教会跡(Monasterboice)とメリフォント修道院跡(Mellifont Abbey)に行った。モナスターボイスには十世紀のものと言われるハイクロスがあり、全面にキリスト教の物語を表わすレリーフが掘られている(右の写真)。これはアイルランドでも最も有名なハイクロス。

 同じツアーでは、ボイン河渓谷の巨石群の一つニューグレンジ (Newgrange)にも訪れる。これは、5000年以上前に造られたという古墳のような巨石の遺跡で、ガイドは「エジプトのピラミッドよりも500年も、ストーンヘンジよりも1000年もはるかに古い」と強調する。このツアー、バスで運転手に説明を受けながら行くのだが、この運転手のおにいさんが、独特のユーモアのセンスがあって、とても面白かった。アイルランド人の性向から、政治・宗教、ダブリンの街の川を挟んでの南北の人々の気質の違いにいたるまで、ややシニカルに、やや自虐ぎみに説明するのである。アイルランド人のシニシズムだろうか。かなり気に入った。

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2008年07月06日

フランス人、ルーズすぎる

 昨日、半年以上も前にチケットを買って楽しみにしていた、キース・ジャレット・トリオのコンサートを聴きにサル・プレイエル劇場に行った。キース・ジャレットは、最初から疲れているようだった。しかし、それ以上に彼を苛立たせたであろう前代未聞のことが……。

 まず、前半をやりはじめたとたん、ピアノの調律が合ってないことにキース・ジャレットが気づいた(一曲目の途中で他のメンバーが演奏している間に、彼は袖の中に引っ込んだ。おそらく調律師の手配をしたのだろう)。こちらで聴いていても、それは分った。

 一曲目が終わると、キース・ジャレットは、音階を弾いて確認している(音がずれているのが、こちらにもすぐ判った)。そして、ピアノに向かって、冗談めいた口調で「What's wrong with you?」と言った。前半は、とりあえずそのまま終了。インターミッションの間に調律。後半は、なんとか持ち直したが、キース・ジャレットは最後まで乗らず、不機嫌そうだった……。

 こんなコンサートのオーガナイザー、聞いたこともない。あななたち、アマチュアですか? しかも相手はキース・ジャレットだなどと、知った風は言わないが、サル・プレイエルといえば、昔からピアノを売り物にしている店である。前代未聞。こんなテイタラク見るのは初めてである。情けなさすぎる。

 しかも、観客の方も、はなはだしくオソマツだった。主催者側は、開演の前にフランス語と英語で「録音・写真禁止」を観客にはっきり警告した。キース・ジャレット・トリオは、これにかなり神経質なのだ。去年は、アンコールの間に写真を撮ったバカがいて、それを見るや、トリオは途中で切り上げて帰ってしまった。それを見越してか、今回は、インターミッションの間にも、今度は、フランス語だけで(主催者もフランス人のタチの悪さを知っているか)注意をした。

 しかし、アンコールの何曲めかで、スタンディングオベーションの間に写真を撮る者がいて、ステージの上からキース・ジャレットがそれを指差して、それで終わり

 もう事実としてはっきり言っていいんじゃないか。フランス人、いやパリジャン、ルーズすぎる。あなたたち、オーディエンスとしても最低ですな。今回はお粗末な主催者付きだったが。キース・ジャレット・トリオ、パリは良いマーケットだから毎年コンサートに来るのだろうけど、キース・ジャレット自身はかなり嫌がってるんじゃないかな。かつて、日本で公演した時、演奏中に会場の携帯が鳴って、途中で演奏をやめて説教をしたキース・ジャレットである。

 ふだん議論好きで、自分の正しさばかり主張するフランス人のイメージと重ねると、この人たち口ばっかだな、という気がどうしてもしてしまう。偉そうなこと言うわりには、他人のことを考えず、平気で自己中心的なことをする。

 パリジャンのワガママに疲れたわけではないが、明日から一週間ほど、ずっと行きたいと思っていたアイルランドを放浪してきます。
posted by ろじ at 19:52| パリ | フランス・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

コメディ・フランセーズを“見に”行く

コメディ・フランセーズ「ドンキ・ホーテ」1
 パリにある「コメディ・フランセーズ」は、3世紀半の昔、1680年の設立以来、古典劇を上演してきた。「コメディ」は、フランス語で「喜劇」だけでなく「演劇」一般を意味する。喜劇作家モリエール(1622 - 1673)の劇をもっぱら上演したため、別名「モリエールの館」(La maison de Molière)とさえ呼ばれるが、他にもボーマルシェの『セヴィリアの理髪師』『フィガロの結婚』やラシーヌ、コルネイユ、シェークスピアなどさまざまな作品も上演する。喜劇を演じる時でも、奥深い“人間一般の真理”を描くため、「コメディ(演劇)」の名がふさわしい。

 そのフランス演劇のメッカ。しばらく恐れをなしていたが、意を決して、今年の2月にモリエールの『人間嫌い』を観に行ってきた。もちろん、話されるフランス語は、わたしのフランス語力では理解できない。そこで、モリエールのフランス語原著、日本語訳2つを手に入れ、あらかじめ予習して行った。(ちなみに、モリエールの原著は、町で買ってもたった3.9ユーロだった。これほど安いのは国がサポートしてるからなのかどうか分らないが、この国の強い書物文化の流れを感じる。)

モリエールのイス 行ってみれば、予習で頭にたたき込んだことはすっ飛び、フランス語はほとんど一言も聞き取れず、目の前で何が起こっているかのフォローさえ怪しいものだった(したがって、「聞きに行った」のではなく「見に行った」のである)。しかし、その鍛錬された役者の演技、これまで何年と続けて演じられてきた舞台の完成度、モリエールが意図したと思しき劇の洗練さは見て取れた。(左は、コメディ・フランセーズに今に残るモリエールのイス。)

 1600年代の代物にもかかわらず、館内では笑い声が絶えなかった。子どもも含めて。古典劇を演じてこれほど観客が笑う国が、他にあるのだろうか。日本の歌舞伎にもコミカルな場面はあるが、これほど多くの人たちが笑うのは見たことがない。

 で、先月、今度はもっと分りやすいものを、と『ドン・キホーテ』を観てきた。今回は、パペット、人形を遣った子供向けの楽しい出し物。あちこちにおもしろい仕掛けがされていて、大人も子供もゲラゲラ笑う。もちろん、舞台は長い年月をかけてできた洗練さを感じさせた。(トップの写真は幕前の様子。どん帳も内容に合ったデザイン。)

 この国の文化の奥深さを見せつけられた、すばらしいひと時だった。
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2008年07月03日

Chateau de Passavant (Anjou Villages) 2000

わが“安ワイン放浪記”、その後も着々と継続されていて、10ユーロ以下の安くて美味いワインを探す旅は、近所の安ワイン屋を頻繁に覗くというルーチンをなしつつある。

 今度は、前回買った「アンジュ・ヴィラージュ」で、同じ生産者のやや古いもの。同じワイン屋に行き、「前回のはとても旨かったので、もう少し古いのを試してみたいんだが」と訊いたら、この2000年モノを出してくれた。それでも、9.50ユーロ。

エチケット Anjou Villages1 今回は、ワイン・エチケットを剥がして保存する「Wine Recorder」なるもの(「無印」で買ってきた)で、ラベルを採った。近年のエチケットは糊の性能向上のせいで、水に浸ければ簡単に剥がせるというわけにはいかないのだ。右はその写真。真ん中に、赤い字で「LES NEPPERONS」。アンジュ・ヴィラージュでも良いものなのだろう。
Chateau de Passavant 、2000年
原産地 Anjou Villages
住所 S.C.E.A. David Lecombe 49560 Passavant sur Layon

 前回のものと同じく野性的な血か土のにおいの奥に、甘やかな香り。味は田舎クサイが、前回よりずっと「構造」がしっかりしている気がする。華やかさはなく、実直。飲んだらちょっと寡黙になりそう。素朴だが作り手の気持ちが入っていて、いいワインだと思う。
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2008年07月02日

壁の穴、続報

 この建物は、入り口で「キー・コード」なる番号を押して、扉を開けるシステムになっている。「キー・コード」は、アルファベットと番号の組み合わせなのだが、これ、ここが特別というわけではなく、パリ中で犯罪防止のため当たり前になっている。

 昨日の夕方、入ろうとしたら、コードを押しても開かない。どうしていいかわからず憔悴したころ、別の住人らしき人が来て、「あ、番号、新しく替わったらしいよ」と言った。そんなことまったく聞いてないぞ。住民に教えなくてどうすんだ? さすがフランス……。ついこの間もコードが替わったように思うが、もう一年たったのか。そういや、その時も教えてもらえなかったな。

 さて、開けられた「壁の穴」の件。ちゃんと隣のアパートが保険か何かで払ってくれるものと(フランスゆえ、45%ほどの疑いを持ちながらも)信じていたが、こちらの関係者からあちらのアパートの大家に電話してもらったら、
「工事はもう3ヶ月前に終わってる。穴なんか開けるはずない。仮に開けたとしても、そんな昔のこと、もう保険はカバーしない」
と言われたそうだ。

 なぬー!? 許せん。頭にきたので(そんなことはあろうかと55%くらいは思っていたが、オクビにも出さず)、バンバン撮った写真を7枚ほど電子メール添付で送りつけた。管理人のオバサンにも、「なんか、むこうは、もう工事は終わってるのでこっちの責任ではない、なんて言うんですよ」とボヤイてみた。管理人バアさんは「なに、それ? だって開いてるじゃない。向こうが保険で払うのよ。心配しないで」と言ってくれた。

 写真を送りつけたら、相手はそれを見た瞬間、
「これは最近やった水道工事のせいだ、すぐ修理に人をよこす」

と言ったそうだ。あれはどうやらすでにそんなことがあっただろうと知っていた様子だ、と間に入った人が言っていた。バアさんも電話で話してくれたらしい。あの調子だと、「あんた、こんな大きな穴が開いてんのよ。工事をした人たちがやらなくて、いったい誰がやるんかね!」とかなんとか、言ってくれたに違いない。

 まったくなあ、こいつら、放っておくとどこまでも白(しら)を切って責任逃れをする国民だよなあ。ともかくも、旅行から帰った後に修理に来てもらうように、手はずを整えた。
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2008年07月01日

ルーブル美術館わきの夕景

ルーブルの夕焼け1

夕方歩いていて、ふと見かけたルーブル美術館わきの夕景。ピラミッド、噴水、建物の形と、雲を貫く光の逆三角形が絶妙。

いまが一番、街に力がみなぎって美しく、かつ静かな季節かもしれない。こんな美しさを表現できる文章力を身につけたい。
posted by ろじ at 00:00| パリ ☀| フランス・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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