2009年08月01日

パリはヴァカンスに

 ワイン屋に行って、気になるワインを「試飲させてくれ」と言ったら、「明日から休みなので、新しいビンを開けるわけにはいけないんですよね」とやんわり断られた。

 パリの街が閑散としてきた。通りがガラガラのことが多い。「8月○○日まで休暇で閉めます」という張り紙をシャッターに貼った店が、あちこちに見られる。そう、パリはヴァカンスに入ったのだ。早いのは、革命記念日の翌日あたりから、普通は、7月下旬から入る。今日の土曜の南へ向うハイウェーは、「警告オレンジ色」。渋滞が続く、という意味である。

 ヴァカンス中は、パン屋や薬局など、生活の「要」といえる店も閉まることもあるので、どこのパン屋や薬局が開いているかチェックしておかなければならない。(ちなみに、薬局は閉店後の夜も窓口で薬が買えたりするそうだ。医療福祉のシステムはしっかりしている。)

 最近は、ヴァカンスするのに予算がおさえられる6月や7月に休んでしまって、8月はあけるという店もある。フランス人は、ほとんどが国内でバカンスを過ごすとも言われている。去年の統計では、海外に行くのはたった17%。ドイツ人の64%、ベルギー人の79%と比べると、これは格段の差だ。というわけで、フランス人は、南部のビーチ、ニース周辺に集中するという。もちろん、誰でも南の浜辺に行けるわけではないから、今でも、色の良い日焼けは「生活に余裕のある象徴」なのだそうだ。

 しかも、財布のヒモの固いので有名なフランス人、ぜいたくは避け、できるだけ出て行くものは抑えようとする。一説では、家族でバカンス中に遣うお金は日に44ユーロ。キャンピングカー派も多い。パリには、ヴァカンスに行けない人のために(?)、セーヌ河沿いに、長さ3キロにもなる「人工浜辺」が造られている。セーヌ河に砂浜ビーチかよ、とバカにしていたが、これがけっこう混んでいて、フランスの女性は人工砂浜に椅子を並べて肌をさらし、日焼けさせるのに熱心である。
posted by ろじ at 00:00| パリ | TrackBack(0) | フランス・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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