2010年01月29日

嘘をついて得をする時に……

彼は、嘘をついて最も得をする時に嘘をつき、告白して最も得をする時に告白した。

大リーグでホームランの記録を残した(シーズン70本塁打)マーク・マグワイアが、かつて筋肉増強剤であるステロイドを使用していたことを告白した。

このことについては、アメリカでも賛否両論あるようだ。もちろん、これは、マグワイアが来シーズンからセントルイス・カージナルスの打撃コーチとして就任することと、無縁ではないだろう(告白が就任の条件だったと見るのが自然だと思う)。当然のことながら、MLBのHPは、どちらかというと批判よりも「みそぎが済んだ」というトーンの記事(MLBが自分の“商売道具”を叩くことなんてないのである)。これもニュースによれば、セントルイス現地も、彼を好意的に受け入れている方が多いそうだ。

このことに関しては、あるジャーナリストが言った上の言葉が、すべてを言い表していると思う。人生、嘘をついてはいけないなどとは思っていないが、このケースはまさにそのとおり。

2000年のシドニーオリンピックで、金メダル3個を含む5つのメダルを獲得したマリオン・ジョーンズが、2年前、2000年当時、薬物(通称「クリア」と呼ばれる筋肉増強剤)を使用したことを認めた。彼女は、これまでは強く否定し、2003年に連邦大陪審で使用してないと証言までした(つまり虚偽の証言)のである。メディアに騒がれた後、こんな風に言ったと記憶している(言ったのは弁護士だったかもしれないが)。
「傷つき、すでに、社会的制裁を十分受けている」

何をかいわんや。彼女が金メダル得て、雑誌を飾り、TVで儲け、コーンフレークの箱の顔となる栄誉を得ていた間、彼女が「奪い取った」がために、金メダルを取りそこない、そのために名声(とそれに伴う収入)を得られなかった人びと、銅メダルや入賞を逃し自信とプライドを失った人々は、そう告白されたからと言って、いまどうしろと言うのか。こんな自己本位の言い訳が成り立つと思っているのが信じられぬ。

まあ、マグワイアがシーズン70本塁打を記録した時は、「2位」の選手も、薬物疑惑があったんだが。

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先日書いた、フットボールのダメ審判の続き。
http://dokugo.seesaa.net/article/139461468.html

NFLが、セインツ対ヴァイキングズ戦で、セインツの選手がヴァイキングズQBにした反則ヒットに対して2万ドルの罰金を科したそうだ。NFLも反則だと認め、そしてプレー中に何もいわなかった審判の間違いを認めたわけだ。

この反則が認められていれば、試合の流れも変わったろうに。クソ審判め。しかも、もっと腹が立つのは、それをはっきり認め反省しなかった「オフィシャル・レヴュー」コーナーのMike Pereiraである。こいつも自己保身のクソ野郎である。

League fines Saints’ McCray $20K for hits on Favre
http://blogs.nfl.com/2010/01/29/league-fines-saints-mccray-20k-for-hits-on-favre/
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2010年01月27日

ジョードプルの絵画

Paintings of Jodhpur2.jpg

インドの西、ジョードプルという町に残る、二百数十年前に描かれた絵。
(クリックすると拡大。借りてきたサイトは、こちら

仕事の調べ物をしていて見つけたのだが、見た瞬間に言葉を失った。
なんという率直さ、純粋さ、単純さ。
それでいて、なんという胸の空くようなパワー。

中世初期のキリスト教彫刻や、ケルト芸術などとは違うシミジミとした印象。

みていたら、自分でも絵を描きたくなった。素朴なものでも。夢のある童話のようなもの?ムーミンのような?
いやいや、ムーミンは、あまりに完璧すぎる。
絵描き用のタブレットでも買うか……。

Paintings of Jodhpur1.jpg

http://www.telegraph.co.uk/travel/picturegalleries/5362232/Royal-paintings-of-Jodhpur.html
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2010年01月26日

NFLスーパーボール出場チーム決定

アメリカンフットボールNFLのAFCとNFCの決勝が行われ、スーパーボール出場チームが決まった。

NFC決勝は、良い試合と言えばそうだが、審判がひどかった。どうもジャッジがセインツ寄り(OTでの、サイドラインへの長いパスの妨害とか)。特に、ヴァイキングズQBのFavreへの明らかに酷いヒットが、何度か、反則に取られなかった。意図的にやってるのでなければ、審判のレベルがあまりにおそまつ。

審判のバランスを欠いたゲームほど、詰まらぬものはない。「公正に」とかカッコ良いこと言うのではなく、下手な審判のやるゲームほど興ざめなものはないからだ。フットボールだろうが野球だろうが、胸糞が悪くて、見る気もしなくなる。このゲームも、あまりの不公平さに興味を失って、最後は見る気が失せた。

(とりあえず、内容を。セインツがOTの末、ヴァイキングズを31対28で破った。ヴァイキングズは、第4クオーター、終了に残り19秒で9割方まで手にしていた勝利を逃してしまった。ヴァイキングズのタイムアウトの後(これも不要なタイムアウトだったと思う)、つまらぬ反則(フィールドにプレーヤーが多く出すぎる反則)が出て、5ヤードの罰退。ここで、フィールド・ゴールが確実な距離にまでボールを進めるにはパスしかなくなり、QBのFavreは(苦し紛れの)パス。それがインターセプトされて、引き分けのままOTへ。

Favreには一生忘れられないパスになったろう(これで引退するかもしれんな)。しかし、それ以上に、ここで反則をしたのは、チームの未経験さだったのだろう。OTでは、セインツにぐいぐい責められて、ヴァイキングズは攻撃するチャンスもなく試合終了。)

AFC決勝は、コルツ対ジェッツで、予想通り、コルツ。良いチームだが、どうもカラーが好きではない。そういえば、今シーズンのコルツ対ペイトリオッツでは、最終クオーター、ペイトリオッツの決定的なパスが、「距離不十分」と判定され、ファーストダウンにならなかった。それで、ペイトリオッツは逆転を許して敗北。

あのシーンでは、本来、Boothレヴュー(ヴィデオ判定)があるはずだった(NFC決勝ではちゃんとやっていた)。それもされず、翌々日のNFLのHPでの審判部会VP(Mike Pereira氏)の説明でも、責任逃れの説明ばかりだった(反則を取るべきだったとやんわりと認めたが)。この愚劣な「「オフィシャル・レヴュー」VTRコーナー」は、いつも審判のミスジャッジを擁護する自己弁護コーナーになっている。明らかなミスで試合に負けた方としては、やりきれない。
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2010年01月25日

無神論者の教団

アメリカのABCテレビニュースから。
http://abcnews.go.com/video/playerIndex?id=9650818

ハーバードの学生が、無神論を学内で説き出し、あげくに「無神論の教団」を作ったという。

無神論であることは、一向に構わないが。「無神論」は説かれるべき絶対的教義を持たないものだということを考えると、この男は自ら矛盾していることに気がついていない。それだけでなく、すぐ同士や意を同じくするグループを作りたがるという点では、これはいかにもアメリカ的である。アメリカ人は、活動ですぐ群れたがる。

こんなことを書くと、昔はよく、「では、あなたは神を信じているんですね」などと、トンチンカンな質問の書き込みがあったものだ。
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2010年01月24日

黒トリュフ

CIMG7676_s.jpg

これこそ、冬の贅沢、冬のフランスの楽しみ
――黒トリュフ。
品札に、「ペリゴール産、100グラム、160ユーロ」。

その下に、「アルバの白トリュフ 100グラム、450ユーロ」
とあるが。
天下のペリゴール産でも、白トリュフにはかなわない。
それでも、また喰いたい、黒トリュフ……。

昔、産地でものすごい安いのを目にしたんだが。ものを知らなすぎた……。
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2010年01月23日

冬のマルシェ

マルシェ・冬のキノコ1

冬のマルシェは、ちょっとさみしい。
みずみずしい青野菜も、色鮮やかな果物もほとんどない。
キノコ類も品薄だ。
しかし、この季節にしかないモノがある。
このキノコ「ピエ・ド・ムートン(羊の足)」だ。
(羊の足のような形をしているので、そう呼ばれる。)
バターでいためると、白ワインの良い肴になる。
そして……。
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2010年01月20日

天声人語と「空白の一日」

 以前、(朝日新聞を含めて)社説の悪口を書いた。ダラダラと段落ばかり多くて、良い文章の模範にもならないという意味だった。
http://dokugo.seesaa.net/article/117197216.html

 しかし、いまの朝日「天声人語」の書き手は、良いと思う。「天声人語」も、以前はダラダラした文章の時期があった。一番イヤだったのは、「天声人語」に特有の段落分け記号「▼」を6つにしてしまったことだ。この逆三角は、段落分けをするための紙面スペースがない「天声人語」が、それでも段落を示すために使った記号である。それを、6つに、つまり、この短い文章を7段落にしたのだ。もちろん、6つでも7つでも良い文章ならかまわないが、そういう自己規制のなさは文章を編み出す推敲のルーズさ、本人の視点の甘さにつながっていると感じざるをえなかった。 

 かつて「天声人語」を書いていた名文家・深代惇郎(名文というより明晰な文章といった方が正確だと思うが)が、なにかの賞をもらった折に言った言葉を、今でも覚えている。
「毎日、苦悶しながら『天声人語』を書くようになって以来、すべてを5段跳びで考えるようになりました」。
そこには、書く者としての自分に対する厳しい自己抑制が感じられた。

 今の「天声人語」も「▼」が5つだが、なにより言葉がよく選ばれていると思う。限られたスペースに出来るだけ効果的に書くための厳しい推敲が感じられる。こういう文章は文章自体に驚きがあって、読んでいて心楽しい。
(追記:Wikipediaによると、現在の「天声人語」の執筆者は二人いるという。一人はフランス特派員経験者だという。どちらだろうか? かつて書いたように、天声人語のフランス社会に関する観察はどうもいただけない、というか表面的だと思うので、好きなのは、フランス特派員の経験がないもう一方の執筆者に決まってくるが……。)

 今の「天声人語」は、特に、人を追悼したり称える「人情もの」が、味があっていいと思う。次のは、先日亡くなった小林繁氏追悼の文。最後の段落が良いと思う(ご冥福をお祈りいたします)。
 植木等さんは、映画で演じる無責任男と、きまじめな自分との落差に悩んだという。「僕の場合、何を演じているかというと、結局、植木等なんです」。そんな独白が残る。有名人であるほど、ひとたび固まったイメージは崩れにくい▼57歳で急死した野球人、小林繁さんは「悲運」の形容で語られることが多かった。江川卓投手を巡る「空白の一日」騒動の巻き添えで、巨人から阪神に出された。以後、江川さんには敵役、小林さんには悲運の影がついて回ることになる▼実力の世界で、妙な虚像は迷惑だったかもしれない。小林さんは移籍の年に22勝をあげ、中でも巨人戦は8勝負けなし。シーズン終了後、文芸春秋誌に語っている。「ぼくを支えたものは、巨人には絶対優勝させないぞという意地でした」▼地力があっての話だが、逆境をバネにする生き方というものを教えてくれた。帽子を飛ばし、気迫、執念、反骨が現実の力に転じるさまは、それぞれに闘う多くの人を勇気づけたものだ▼七つの球種を際どいコースに放り込んだ。ストライクゾーンを48のマス目に分け、外側のマスを狙って投げたという。ボール一個分は無理でも、ミット半分のコントロールを自らに課していた▼自身は「意地っ張りで見えっ張り」、阪神の先輩江本孟紀さんは「投手らしい最高のナルシスト」と評した。格好はどうでもいいから、球場でもっと見たかった。何も悲運のイメージを早世で完結させることはない。どのマスを狙ったのか知らないが、運命の神様のノーコンぶりに涙が出る。
http://www.asahi.com/paper/column20100119.html

 しかしそれにしても、あの「空白の一日」を演出した、当時の日本プロ野球コミッショナー金子鋭氏は、なんてことをしたのだろうか。プロ野球界が巨人という一球団寄りの、プロスポーツ機構としてあってはならぬ形態(今もそうだと思うが)だったことを如実に示す事件であったなあ。(こんな風に「闇カルテル」みたいな体質だから、日本のプロ野球は嫌いなのである。)
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2010年01月13日

ガレット・デ・ロワ

1月のガレット1

1月の風物詩ガレット・デ・ロワ。
最近は日本でも売っている。ちゃんとフェーヴ(当りの陶製の小さな人形)を入れて。味はどうなのかね。
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2010年01月11日

フランスの田舎

オーベルニュのクリスマス市

オーベルニュ地方のクレルモンという町のクリスマス市。
カメラの調子が悪い。
posted by ろじ at 00:00| パリ ☁ | TrackBack(0) | フランス・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

新年おめでとうございます

パリ・カルチェラタン・夜明け

遅ればせながら、新年おめでとうございます。

ほとんど20年ぶりに正月らしい正月を過ごしました。
シャレではありませんが、今年こそ、「信念」をもって生きたいと思います。それと、コンスタントな記事アップでしょうか。
posted by ろじ at 00:00| パリ ☁ | TrackBack(0) | 日々のなにげない記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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