2011年07月20日

藤原議員・獅子身中の虫?

この大事な危機の時期に、いまや民主党内部からも起こる「菅降ろし」政局には、呆れを通り越して、幼稚さえ感じる。民主も自民の政治家も、ある「同じ力」に動かされているのだろうと思わされる。

朝日新聞に、藤原正司民主党議員のインタビューが載っている。藤原正司議員は関西電力社員を経て、電力系労組を総括する「電力総連」の顧問。もちろん、脱原発には反対だ。御存じ、民主党内にも原発推進派がいるが、その筆頭のような議員。その論理も、「現状の方がいい」と、ロコツに電気業界寄りだ。

菅首相、まさに背中から刺される、の図だ。

今やこの国は、電気政策、原発行政に関しては党派の区別はない、ということだろう。自民党は、過去においては完全な推進派で、現在の立場もそれから離れるケハイはない。積極的な提言はなく、「菅叩き」ばかりしているのも、そのせいなんだろう。この国の国民――たとえば、新聞の投書に「早く自民党の政権を」と書く人たち、「民主党では頼りない」と批判する人たちには、それが見えているのか。

確かに、民主は、頼りないどころか、放射線処理に関しては、信じられないムノウさを呈している。が、自民だったら、ちゃんとできたのだろうか?

インタビュー記事を読んでいると、今の日本の政治の悪が見えてくるようだ。政界には(自民党だけでなく)民主党にも“原発議員”が蔓延し、この度の震災直後の日本の≪信じられないほどの対応の遅さ≫は、こうした原発業界・電気業界つながりの議員たちが急いで動くことを(おそらくは意図的に)せず、むしろ情報を操作する方に傾いた――こういう観方を否定することができるか?

武田邦彦氏が、YouTubeのビデオで面白いことを言っていた(岩上安身氏によるインタビュー)。
「あの『菅降ろし』という表現は、おかしくないか。本当に自分が首相をやりたければ、名乗り出るはずだろう。しかし、誰も名乗りを上げて、この日本も政治も大変な時期にやろうと言う人はいない。この国には首相をやりたいと言う人は、1人しかいない。それが菅さんだ。」だったら菅さんがやるしかない、という趣旨だったか。

菅首相は、民主党に頼ることができないと、あるところから見切りをつけたのだろう。脱原発をどこまでやりきって、出ていくか。
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2011年07月08日

血液型イイワケ

昨日は、パコを早めに保育園からピックアップして小児科に行った。エルゴで抱いて行ったんだが、予約の時間までギリギリ、赤ん坊は体温が高いし、汗だくだ。

先生は、「水イボ」が小さくなっているのを見て、
「こりゃ、水イボじゃ、なさそう。うむ、ちがうな」
とりあえずホッとして診察室を出る。しかし、着いて5分もたってないし、かといって当日最後の予約なので、もう出なければいけない。

さすがに参って、途中、公立図書館で休憩。絵本を読んであげたが、パコはすぐ、「帰ろう」のシグナル。はーー。

インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙を読んでいたら、辞めた松本氏の「血液型B型のイイワケ」についての記事。
Matsumoto blames blood
TOKYO - Forced to quit after barely a week as Japan’s reconstruction minister for remarks deemed offensive to victims of the March earthquake and tsunami, Ryu Matsumoto had an unusual explanation for his behavior − his blood type, Reuters reported.

“My blood’s type B, which means I can be irritable and impetuous, and my intentions don’t always come across,” he said on Tuesday after his resignation.

“My wife called me earlier to point that out. I think I need to reflect about that.”

Mr. Matsumoto was tapping into a widespread belief in Japan that blood types correspond to various character traits, similar to the belief in astrology and horoscopes.

Many Japanese believe their blood type can foretell success in romance and the suitability for jobs.

これが世界に配信されるんだよねえ。ああ、恥ずかしい。
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2011年03月13日

原子力行政の隠ぺい体質

TVやメディアを追っている方々は、東電が事故に関する重要な情報をすぐに出さないことに気づいたろうか。記者会見は見ていてイライラする。

保安院も、事故について、きわめて歯切れが悪い。そもそも、保安院が経産省の管轄下にあれば、「安全」についての客観的な評価勧告はできないと観るのが普通だろう。経産省は、もちろん原子力行政に関して推進派である。

それは、この国の原子力行政(国、経産省−電力会社)の組織の在り方、電力会社の優遇(日本全国の電力を数社が独占している)、原子力関係者のこれまでの情報非公開・隠ぺい・操作(過去の事故をちょっと調べてみられたい)と、つながっているのだろう。

そして、東京電力が「東北の福島」にあり、過去に何度も安全が問題になってきたのにもかかわらずここまで来てしまったという事実――それを、日本メディア、日本人は、これを機に真剣に考えるだろうか。
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2011年03月09日

国益のために動けるか

今回の外相問題について、朝日新聞にアメリカの教授の意見が載っている。非常に理路整然、説得的で、この件について考えていることをみごとに言葉にしてくれている文章だ。

かつて、ニュート・ゲングリッチは与党民主党政権の似たような問題を細かに騒ぎたて、政策決定を遅らせた。そのことで多くの国民から非難を浴びたというのだ。国益を見失ってはいけないと。

国家についての重要な問題が山積しているときには、形式的な手続きばかりではなく、まず何が優先されるべきかの判断こそ決定的に重要であろう。その視点を見失わなかったかの政治家・国民と、わが国民。
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2011年03月06日

外相問題

この国の政治家は政争に明け暮れている。政策でなく。しかも、岡田外相の献金問題(在日の方から25万円!)を受けて、野党は鬼の首を取ったように……。なさけないなあ。この国は。

(ちなみに、いわゆる“フロント企業”からの献金問題は自民党も巻き込むので、野党は口にも出さない、という噂である。もしそうだとしたら、自民党は、彼らの言い分にもかかわらず、「正しさ」や「正義」で動いているのではないことになる。)

もうしばらく前から、「辞任だ」、「解散だ」と主張する国民の一部は、それが政治の中心問題だと思っているのだろうか。予算、政策がどれほど急務を要するか判っているのだろうか? どうも、こうした人たちは、形式や手続きがなにより大事だと考えているのだろうか。融通が利かない役所のように。
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2010年07月12日

選挙結果

選挙は、夜半には大勢が判明。大方の予想通り、民主が敗北した。「惨敗」と打っているニュース報道が多かったが、たしかに一人区は全滅だが、二人区、三人区は前回とほとんど変わりはなく、得票率を見れば民主はそう劣ってはいない。「惨敗」というのはセンセーショナリズムだろう。メディアもこんな結果を分かっていたのだろうから、煽り立てることを目的とする「決め打ち」としか思えない。

自民が勝ったように騒いでいるが、得票率や政党支持率を見れば、大喜びできないのは明らかである。特に巨大な浮遊票は、頼りない政権政党を罰するために投票するものだろう。それは、洋の東西を問わない。

民主が負けた理由が気になるところだが、朝日新聞の報道によれば、民主に入れなかった者のうち「消費税」をあげたのは約50%であるという。もっと多いのではないかと思っていたので、これはまあ冷静な市民もいたということなのだろうか。もっとも、もう少し分析を待たないといけないだろう。

菅総理は消費税増税を持ちだしたことについて「謝罪している」という。地方の民主党議員も「なぜ、この時期に消費税増税を言うのか」と怒ったと言う。選挙を政策判断の手段にするのは、必ずしもいい傾向ではないと思うが、避けられまい。それより、理性的に見ればこの国の(“破産”したギリシアより深刻な)赤字の状態を語り、したがってその対策(消費税増税はその大きな可能性の一つである)に触れるのは、自然な話であろう。しかも民主は消費税増税をいずれ導入せざるをないと睨んでいるのであろう。選挙運動中だけはそれを隠そうというのは、偽善であろう、情けない政治家たちである。

もっと情けないのは、選挙運動中の自民政治家の論理である。「バラマキ」だの「赤字財政」だのと言っても、その巨大な根を作ったのは自民政権ではないか(年金問題のカオスは言わずもがな!)。その真摯な反省にもとづく対策案を一言も聞けなかったような気がする。

どちらも情けなく、幼稚な政治家であったと思う。悲しいかぎりだ。
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2010年07月11日

参議院選挙

午後4時ごろまでは持ったが、その後、雨。参議員選の日。昼過ぎに近くの小学校に行ってきた。

「消費税」が原因で民主が負け、自民に票が集まるとすれば、この国民には失望せざるをえない。ここまでの国家財政破綻を作ったのは、どの政党か。赤字になることを知りながら国民にバラマキをし、赤字になってゆく体質を作り、税金で私腹を肥やす構造を許してきたのは、自民党なのに。その過去の政策と、彼らがこれからやろうとしていることは、どれだけ違っているのか。

郵政選挙のときもはらわたが煮えくりかえったが。この国民は、目の前のことより遠くをみえるだろうか。
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2010年03月02日

愚かなあまりに愚かな、日本の官僚組織

 週末の28日、TVでNHKスペシャル「権力の懐に飛び込んだ男・100日の記録」を観た。

 1年前にNPOとして“年越し派遣村”の村長を務めた湯浅誠氏――彼は、昨年秋、政府にこわれて内閣府の参与となり、緊急雇用対策本部「貧困・困窮者支援チーム」事務局長として働いた。2009年末の「年越し派遣村」の時期を含む、その100日間の活動を追ったもの。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100228.html

 湯浅氏が戦ってきたのは、日本の「貧困」という社会現象だ。自民党政権は、世界でもランクの下の方に属する日本の「貧困事情」が世界で公表されている(OECDが常に発表している)にもかかわらず、それにフタをしてきた。それに着目しなかったメディアにも、大きな責任はあるだろう。(民主党政権にならなかったらいつまで日本の「貧困事情」が光を浴びなかったか、と考えると、自民党の罪は重い。)

 しかし、この100日という期間、彼が呆れながらも直面しなくてはならなかったのは、アホらしいほどの「縦割り行政」や「官僚組織の偏狭さ」だった。正月は職員が休みに入り暖房が使えないので、(年越しの)建物使用は無理だと言う。建物一つ使うのにも、いや、(なんとか建物使用を交渉の末勝ち取って)すでに使用している建物の館内放送システムを使うのにも、官僚は上の、あるいは他の省庁の指示を待たなくてはならないという(驚くことに、この国では、建物を使用することは、その館内アナウンス機能を含まないらしい)。――そんな、官僚の無理解、ヤル気のなさに湯浅氏は、顔をおおい呆れ果てる。いや、これはヤル気がないんではなくて、「組織の外」からやってきて「勝手に仕切る」湯浅氏への嫌がらせではないか。

 これが我が国の政治かと、観ていて恥ずかしくなったが、役人を“偏狭”“無策”“無能”にしてしたのは、組織なのか、それともこの国の「自分は責任を取りたくない」という風土なのか?

 少なくとも望むらくは、この愚かな政策・愚かな機構が、この番組を通じて全世界に知られ、日本の政治家・官僚が世界で笑い物になり、彼らが、自分のしていることが真に国民、選挙民、恵まれない人たちの役に立ってかどうかということに、少しは気づいてくれることだ。
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2009年03月13日

中川氏の「もうろう会見」に思う

(過去日記)
 日本の雑誌『週刊文春』をいただいたので、休憩がてらパラパラめくっていたら、中川元財務相の写真記事が載っていた。「病院に入院していて国会にも出られないはず」なのに、選挙区地元にやって来て支持者たちに挨拶をした、という。

 例の中川氏のG7での「もうろう会見」については、二点いいたいことがある。

 中川氏の「会見」は、最初に、ここフランスの新聞リベラシォン紙のインターネット・サイトを開けたときに観た。会見の記事の横に、YouTubeに載った日本のテレビ報道の一部がリンクで上げられていたのだ。

 日本のテレビ報道であるから、もちろん日本語である。しかし、その「ろれつの回らなさ」は、フランス国民にも十分伝わったであろう。記事には、中川元財務相の写真があり、その下にはキャプションで「中川は、日本では水しか飲まないのか?」。もちろん、これは皮肉で、記事の基調は、中川氏の朦朧会見は泥酔のせいであった、というもの。氏には泥酔癖があることも指摘されている。

 驚いて日本の朝日新聞サイトを見てみたが、扱いは非常に小さかった。ましてや、「泥酔」や「酔っている」という表現は一言もない。「薬のせいだ」という中川氏の言い訳を、伝聞調ではあるものの、指摘するだけである。朝日といえども、日本の新聞記者は、自国の政府高官の恥をさらさないような“自己制御“が働いているのだろうと思った。

 しかし、時間が立つにつれて扱いがだんだん大きくなって行くように見えた。後からいろいろ読んだところでは、日本のメディアは、中川氏の“泥酔会見”が海外で問題になるにつれ、国内でも無視できなくなったという。海外の認識は、あきらかな「泥酔状態」である。あれを「クスリのせい」と言うのは、プロの医者の意見を無視するものだろう。そして、それをそのまま報道するのは、そこに、事態をはっきり言わないなんらかの意図があるとみざるをえないだろう。

 過去の環境問題やスポーツ報道を見てもわかるように、ことこれに限らないが、どうも日本のメディアは自国の政府や社会のシステムをあえて批判せず、自己検閲のようなことを平気でやる。そして、海外から指摘されてはじめて動き出すのである。

 第二点は、その後の官僚サイドの動きである。この事件後、バチカン博物館でのことといい、内輪での飲み会の件といい、報道記事に出てくるものが、内部者しか知らない内容が多いように思う。しかも、中川氏の周りには、ちゃんと氏の面倒をみる官僚か側近がいないかのようだ。

 仮に、中川氏が「強い風邪薬」を飲んでいたとしても、会見をまぢかにしてそれをやめさせる(もちろん「ちょっとだけの飲酒」も)側近はいなかったのだろうか。(そもそも、過去にあったようなだらしない格好をさらす前に、衣服をちゃんと身に着けるよう忠告申し上げる側近はいなかったのだろうか?)

 そんな中川氏へのマイナス情報がどんどん出てくる。これをみれば、論理的には、中川氏は官僚に「切られている」とみるのが妥当だろう。
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2009年02月08日

日本のムダ公共事業、ヨーロッパで報道される

 7日のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙の第一面に、小さな漁港に不釣合いなほど巨大な美しいつり橋の写真が載った。小さな岡からイカ漁の小船が並ぶ入り江を越えてかかる橋の根元には、倉庫のようなものが建つ小型の埋立て地(?)。場所は、島根県浜田。

 これは、日本がここ20年に渡ってものすごい金をかけてしてきた、使用効果が疑問視される、つまり壮大なムダともいえる公共事業の例として挙げられている(下のネット記事では、他の写真になっている)。
In Japan, a lonesome bridge offers U.S. a lesson
http://www.iht.com/articles/2009/02/06/asia/06japan.php 

 記事によれば、この人口6万人ほど(ほとんどが老人である)の漁港の町に建てられたモノは、
    ハイウェエー
    2車線のバイパス
    大学
    監獄
    子ども博物館
    「サン・ヴィレッジ・ハマダ・スポーツセンター」
    真っ赤な歓迎館
    スキーリゾート
    3頭のシロイルカ(ベルーガ)を擁する水族館
 ここの政治家さんのお力もあるのだろうが、常識的に見れば、利用度も高くないものにこれだけの「公共事業費」を遣う構図は、異様でバカゲている。地方の小都市に「不釣合いな」こうした豪華建造物は、ここだけが例外ではないという。日本では、これが20年間続けられてきた。日本のムダをムダとも思わない金遣い政治、ここにきわまれり。

 それが、ヨーロッパで中心に売られているインターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙の一面を飾ったのだ。最近オバマ大統領が日本の「失敗」として会見で引用したこともあるのだろうが、土木業のために金を遣う日本のこうした不条理な政策は、もっともっと世界に知らされるべきだろう。

 以下に、記事から引用する。興味を引くところを太字にしてある。原文英語だけで翻訳していなくて、申し訳ありません。
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2007年09月12日

寒い

安倍さん辞任の日.jpg

 現在アパートの壁の工事をしていて(そう、7月末で終わるはずだったやつだ)、昼間、家で仕事をしているとうるさくて集中できない。仕方がないので、ウチのちっぽけなベランダにコンピューターを持ち出して仕事をしている。しかし、やけに寒いんですが。もう秋のピークなんですかね、パリは。

 
と、家に入り込んでインターネットを開けたら、もっとサムイ出来事が日本で起きていた。

 
朝日新聞ネット版で読んだのだが、海外ではニューヨーク・タイムズ紙は反応が早い。安倍首相の辞任が伝えられたのは12日12時頃(アメリカ東部時間前日の22時、フランス時間当日4時)、辞任表明演説は午後2時(アメリカ東部時間当日0時、フランス時間当日6時)。最初の辞任の報の3時間後の午前1時に速報、辞任表明演説は4時間後には詳細な記事が出ていた。さすが特派員のオオニシ氏を派遣しているだけある(このオオニシ氏、時どき日本について物議をかもす記事を書くけど)。
 (しかしそれにしても、朝日新聞には何が起こったのか時系列的にわかるような記事がない。いつものごとし、イライラさせられるのは、あいかわらずである。)

Japanese Prime Minister Says He Will Resign (AP電)

http://www.nytimes.com/aponline/world/12abe-web.html?_r=1&oref=slogin

Japanese Premier, Losing Support, Resigns(下に引用。上の写真はこの記事からで、ロイター)

http://www.nytimes.com/2007/09/12/world/asia/12cnd-japan.html
  一方、フランスのル・モンド紙(国際版ディプロではないヤツ)は、12日の夜になっても記事は出ない。ル・モンド紙のウェブ版がそういうもんなのか(しかし、ラグビーW杯のフランスチームについては、23時にアップがあったのにな)。ここらあたりは、日本との距離の違いか。

 
ニューヨーク・タイムズ紙の安倍氏にたいするコメントは辛らつだ。「Shinzo Abe, the nationalist leader whose vision of an unapologetically strong Japan sank amid scandals, incompetence and gaffes, said he would step down.」と。「自分の非を認めないほど強い日本観を持っていた国家主義的リーダーがスキャンダルと無能と失策(へま)のただ中にあった」と、はっきり書いている。安倍氏およびその周りの右派への言及だ。「deeply unpopular(きわめて不人気)」とも書かれている。

 
あまりに情けない辞め方で、意図的に狙ってるとしか思えないが……。本当に熟慮した結果なのだろうか。一国の首相がこんな時期に、こんな風に辞めるとは、海外から、政治のやり方も知らないシロウト、と思われても仕方ないだろうね(ロンドン株価市場では、「べーつに。彼が辞めてもなーんも影響ないね」とか言われてるそうですがね)。

 
明らかに情けないテイタラクなんだが、安倍氏がこんな失態を続けたのは、周りにしっかりとしたブレーンがいなかったこともあるのだろう(同じように国民の半数から嫌われたブッシュを見ろ、一応ちゃんと任務を遂行してるぞ。問題起こしてはいるが)。が、それ以上に、そもそも、こんな政治的手腕以前の彼を選んだ人たちのみる目のなさは批判されてしかるべきだと思う。

 
フランスのテレビでは、このニュースと同時に、ギリシアで大規模な山火事が続くのに、互いに責任を擦り付け合って何の策も出さない政府と野党に怒った国民が「無言デモ」(国民が、何も叫ばないが、各地に黒い服を着て集まった)をしたというニュースが報じられていた。日本人も、「いやあ、安倍さんだからこそこんな短期間に政府の信頼を失墜させたんだねえ、さすがだねえ」とか、距離置いて皮肉ってる場合じゃないですよ。もっとストレートに怒ろうよ。ここまで政府や政治家を至らせた国民の責任もあるでしょう。国民の政治的成熟度が問われてると思いますね。先の選挙では、それが垣間見られた気がしてホッとしたけど。もちろん、「国民の政治的成熟度」を「政治家の政治的成熟度」にどうつなげて行くか、という大きな課題は残るでしょうが。
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2006年06月08日

ドミニカ移民訴訟と「愛国心」

50年代後半、日本政府の甘い言葉(ほとんど詐欺同然の)にさそわれて、日本から中米・ドミニカ共和国に249家族(1319人)が入植した。戦後、海外からの引き揚げ者などで急増した人口を減らすため、日本政府は中南米への移住を推進するため、一般から募集したのだった。

募集要項では、約18ヘクタールの肥沃(ひよく)な土地を無償で譲渡するとされたが、行ってみて分ったことは、実際の配分面積は狭く土地も耕作がほとんど不可能で、移住者にあったのは所有権でなく耕作権だけだった。移住者の生活は困窮し、61〜62年に約130家族が国費で集団帰国した。

昨日、残った日本人ら計170人が国に損害賠償を求めた訴訟が棄却された。判決では、重要な情報を「移住希望者に提供する義務に違反した」と、国を批判したが。

これらの人々は、国から誠意ある対応が無かったので、泣く泣く「我が祖国」を訴えたのだろう。

このことについて、今夜、TBS局の筑紫哲也氏が穿ったことを言っていた。実は、筑紫氏のことは、その姿勢がいろいろな理由で好きではなく、心に響くことも言わないので、ふだんはチャンネルを回してしまうのだが。

自民党は「愛国心」などというが、国のために身を犠牲にした人たちに敬意を表し、彼らを思いやる感情さえないようだ、そんな人たちに「愛」を語る権利があるだろうか、というのだ。

もっともだと思う。「愛国心」とは、自分の国に愛着を覚えるという意味だ。(ドラマでも描かれるように)その愛着を唯一の心の支えに過酷な異国での開拓生活を耐え抜いた人々に、政府はなんと言うのだろうか。それをちゃんと説明できなければ、政府の「愛国心」は、単なるご都合主義といわれても仕方ないだろうと思う。
ドミニカ移民訴訟、国の対応「違法」 賠償請求は棄却
2006年06月07日
 1950年代後半、政府の政策に応じて中米・ドミニカ共和国に渡った日本人ら計170人が「募集時の約束と異なる悪条件の土地を与えられ、困窮生活を余儀なくされた」として、国に計約32億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は7日、請求を棄却する判決を言い渡した。金井康雄裁判長は「外相や農相、担当職員は、農業に適した土地かどうかを調査する義務や、移住希望者に情報を提供する義務に違反した」と述べ、当時の国の対応は違法だと指摘した。しかし、提訴時には入植から20年以上が過ぎ、賠償請求権が消滅していたと結論づけた。

 麻生外相は「引き続き移住者との対話を進めていく」とコメントするにとどまったが、政府は「事実上の敗訴」(外務省幹部)と受け止めている。原告側は控訴する方針を明らかにした。

 同国への移民政策の是非を問う初の司法判断で、国の責任が認められるかが注目されていた。

 判決はまず、「海外移住は、移住者や家族の人生に多大な影響を及ぼすもので、国は政策として企画、推進しようとする以上、農業に適した農地を備えた移住先を確保するよう配慮することが求められる」とした。

 そうした観点から、外務省や農水省の当時の担当職員は、現地の農業適性について調査を尽くさなかった▽ドミニカ共和国政府との間で、受け入れ条件についての細部の詰めを十分にしないまま検討を進めた――と述べ、国の調査義務違反を認めた。

 さらに「移住者は営農や土地取得について制約を課される立場にあり、移住の根幹にかかわる重要事項なのに、募集要項には具体的な記載が一切なかったり、不十分だったりした」と述べ、情報提供義務違反も認めた。外相、農相にも「同様に職務上の法的義務違反があった」と判断した。

 一方、「違法行為から20年が経過したら賠償請求権が消える」とする民法上の除斥期間の考え方を適用。入植した時点から20年以上がたっているとして、賠償請求は認めなかった。
http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY200606070160.html
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2006年04月25日

「日勤教育で苦痛」JR西の運転士ら提訴へ

日勤教育を受けたJR西の運転士たちが、JR西日本を提訴した。この愚劣なシステムの全貌を知らしめるためにも、裁判の場で明らかにして欲しいと思う。
参考: 無用独語 脱線事故の背景(JR西日本の体質)
「日勤教育で苦痛」提訴へ JR西の運転士ら264人JR西日本労働組合(西労)は25日、所属する運転士ら264人が懲罰的な「日勤教育」で精神的苦痛を受けたとして、JR西日本に対し1人100万円、計2億6400万円の損害賠償を求め、27日に大阪地裁に提訴することを明らかにした。(共同通信)
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=HKK&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006042501003956
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060425-00000236-kyodo-soci
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2006年04月24日

小泉政治の5年間

小泉政権が26日で5年となるという。

考えるに、つくづく悪政だと思う。いや、よさげに見えるオブラートにくるまれた“悪政”。「構造改革」の謳い文句は良かったが……。

改正を約束した議員年金問題は、結局、実質上、温存されたままになった。道路公団民営化も、ついにはすべての道路が最初の予定通り造られることになった。それにまつわる天下り問題はいっこうに解決しない。地方のインフラを利益誘導に使う選挙や政治の仕組みは、まだまだ続いている。

金融問題は、体質が本質的に依然と変わらぬように見え、おかげで国民の間には、重大な格差が進行した。失業率は5%前後の高水準で、「ニート」に代表されるアルバイト(非正社員)を労働力に組み込むシステムを野放しにしてきたため、潜在的で実質的な失業率はもっと高いだろう。しかも、政府は、その「そこにある格差」を認めようとさえしない。生活保護受給世帯は、初めて100万世帯になろうとしている。弱者や障害者に対する公的な支援策も、カットされるばかりだ。

国外問題に目を向ければ、アジアとの関係はいっこうに良くならず、悪くなるばかり。みずからの靖国参拝が続くため対外緊張を引き起こしても、外交に関しては「自分のことはすべては自国が決めること」と、外交問題という「関係の上に成り立つ政治」がまるで分っていないようなことを平然とおっしゃって、またアジアの神経を逆なでする。このことに関しては、お得意のワンフレーズでしか受け答えせず、「説明責任」を完全に無視している。そのくせ、対アメリカに対しては、かなりブッシュ大統領の意向を尊重してきた。

昨日の千葉補選では自民党が負けたが、この国民が小泉政権を見限ったとは思えない。先の選挙で、せつな的な楽しみを好み深い考え方をしない国民が、「劇場型選挙」とよばれる自民党政治を選んだと言われた。この国民の思考回路はそう簡単に変わってはいないだろう。そうだとすると、まだまだ「劇場型選挙」を好むと思う。明日また国政選挙があれば、オバちゃんたちはまた「純ちゃ〜ん」としりを追いかけるだろう。

楽しげに見えるオブラートにくるまれた「悪政」。もちろん、見抜くのは民の力だが。
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2006年02月01日

武部幹事長の「公認の証拠」を過去の記事に見る

家にたまたまあった古い新聞の見出しに、「自民、堀江氏擁立固める」とある(2005年8月17日朝日新聞夕刊)。

ライブドアに強制捜査が入り堀江容疑者が捕まると、自民党の武部幹事長は、選挙でホリエモンに協力したことについて、「自民党は公認していない」「私が個人的に応援に入っただけだ」と釈明するのに躍起になっている。

ついこの間の読売新聞の記事では、自民党は政府保証を与えなかったと一生懸命だった。
こうした動きに武部氏は、「選挙応援は個人としてのものだ。謙虚に反省すべきは反省する」としながらも、憤懣(ふんまん)やる方ない様子。竹中氏も、閣議後の記者会見で、「堀江氏がやってきたことに、選挙応援で“政府保証”を与えたとは考えない」と強く反論した。
(1月24日21時54分更新)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060124-00000114-yom-pol
ああいったこういったという事実確認なら、たんに古い記事を調べてそのツジツマを確認していけばそれで決着するはずなのに、なぜメディアでもこんなに議論が長引いているのかわからない。

上の8月17日の記事には
「自民党は17日午前、ライブドアの堀江貴文社長を次の衆議院で公認する方針を固めた。党執行部が目玉候補の一人として立候補を要請し、17日までに堀江氏から自民党公認による前向きな意向が伝えられた」
とある。結局、公認は見送られたようだが、「党執行部が目玉候補の一人として立候補を要請し」たのは事実らしいではないか。もちろん、この記事が事実でなかった可能性もあるが、その後の候補者擁立の展開は、まさにこの流れの延長線上で行われてことは周知の事実だし、新聞がこれを訂正したということも聞かない。

念のため、8月17日前後の新聞記事を調べてみると、衆院選の目玉候補としてこの堀江容疑者に立候補の打診をしたことは、小泉首相もプッシュしていたことは明らかであるようだ。
2005年衆院選:小泉首相「堀江・ライブドア社長は改革派」−−出馬受諾に期待感
 小泉純一郎首相は16日夜、自民党が衆院選の目玉候補としてライブドアの堀江貴文社長に立候補の打診をしていることについて「新しい時代の息吹というのかな。何か雰囲気を感じますね」と述べ、堀江氏が受諾することに期待を示した。さらに、堀江氏は改革派だとの認識を示したうえで「反発もあるけど『時代の変革なのかなあ』という気がしますね。ああいう方が政治に意欲を持ってきたというのは」と語った。記者団に答えた。
毎日新聞 2005年8月17日 東京朝刊
武部幹事長は、公認しようとしたけど「その気はありませんでした」と言うんだろうか。これにかぎらず、日本は、何か言っても「その気はありませんでした」というのが多いような気がする。

「ああいったけど、実はその気はなかったんです」。なるほど・・・、
うっかり立ち聞きしてしまったけど、その気はなかったんです、
と同じ論理か。たしかに痴漢にそういうやつ多いような……。「触ってしまったけど・・・」。もちろん幹事長は痴漢じゃないが。むしろ、「見てしまったけど、その気はなかったんです」「そのお菓子食べてしまったけど、そのつもりはなかったんです」「ロケット発射してしまったけど、そのつもりはないんです。知りませ〜ん」てか。
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2006年01月17日

証人喚問

昨日、ある食堂でトイレに入ったら、スポーツ新聞が落ちていて、開いていた紙面に「小嶋社長の証人喚問を、わざわざ、宮崎勤被告の最高裁判決の日とぶつけた」と指摘する記事があった。

なるほど、この証人喚問の日程には、与党の自民党の意図が透けて見える。あれほど小嶋社長の証人喚問を嫌がっていた自民党である。

しかし、それを指摘する大新聞は、朝日も含めてないようだ。

しかも、昨夜から今朝にかけて、ライブドアの強制捜査さわぎだ。この背後にも、政治的意図が・・・?

街で買い物に入った店で、店主が小型テレビで証人喚問中継を観ていた。「どうですか」と訊くと、店主は、
「突然、ノラリクラリですよ」と言った。
「あれほど、イキが良かったのに、どうしたんですかねえ」。
「ほんとに」と、呆れたように答えた。

一般の人たちは、ごまかされず、この問題に関心を持ち続けてくれることを願う。
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2005年11月18日

「一部だけ」の話?

あいかわらず、小泉首相は、“信念の発言”が多いお方だ。昨夕、テレビを見ていたら、下の発言のニュースが、目に飛び込んできた。

明らかに、靖国問題を指してるのだが、「一部だけ見ないで、全体を見て友好関係を発展させていかなきゃならない」とは、どういうことだろう?韓国の方々の過去への「こだわり」が、理解できないのだろうか?

南京虐殺を一例として、この国には、こと過去の戦争行為にかんして、被害者の気持ちを推し量らず「過去は過去として未来を見よう」などという方々が、多いような気がする。一方で、「ヒロシマの悲劇は忘れるな」なんて、毎夏、言ってるじゃあありませんか。

以前は、小泉さんの意図的なパフォーマンスと思ったこともあったが、これは、どうも、ほんとうにお分かりになっていらっしゃないんじゃないか、と思えてきます。

こりゃ、日本は、ますます孤立するだろうなあ。

小泉首相、APECへ出発 「日韓関係は良好」と強調
 小泉首相は18日午前、韓国の釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため、政府専用機で羽田空港を出発し、釜山の金海(キメ)空軍基地に到着した。

 首相は出発に先立ち首相公邸前で記者団に対し、同日夕に行われる日韓首脳会談について、「日韓関係は良好。今までになくあらゆる面で交流が拡大、進化している。一部だけ見ないで、全体を見て友好関係を発展させていかなきゃならない。そういう認識で話し合いたい」と述べた。10月の靖国神社参拝が両国関係の障害にならない、との見方を示したものだ。また、首相は、こうした自らの主張に対する韓国側の理解について「私は得られると思う。長い目で見なきゃいけない」と強調した。(朝日新聞11月18日インターネット)
http://www.asahi.com/politics/update/1118/006.html
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2005年11月08日

人種差別発言

「国連」は、海の向こうの、さらに向こうの出来事。

しかし、そこで議論された日本のことは、もう少し注目浴びてもいいと思うな。

石原慎太郎都知事が、国連人権委員会で、名指しで批判されました。

「人種差別だ」と言われたんですぜ、みなさん。アメリカだったら、蜂の巣を突付いたような騒ぎになるはず。

「人種問題」を問題視しない(人種差別をする人も含めて)のは、人種差別にあったことがない人じゃないでしょうか。


石原氏の演説、「差別的」と報告 国連人権討論
 人権問題を扱う国連総会の第3委員会で7日、国連人権委員会の人種差別問題に関する特別報告者のディエン氏(セネガル)が、人種差別や外国人差別に関する調査報告を行った。ディエン氏は日本についても言及。質疑応答の中で「東京都知事の外国人差別的演説」についても取り上げた。

 ディエン氏は、今年7月に行った日本での現地調査の結果として「日本には外国人差別や外国人排斥が存在する」として、在日韓国・朝鮮人や中国人、新たにアジアやアフリカ諸国から来た人々が差別などの対象になっていると指摘。中国代表の質問に答えて「東京都知事の外国人差別的発言に対して、日本の当局がよりはっきりした態度を打ち出すなど、人種差別と戦う政治的な意思が求められる」とした。

 石原慎太郎都知事は2000年4月に「三国人(さんごくじん)、外国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害では騒擾(そうじょう)事件すら想定される」と発言するなどしている。(2005年11月08日付け朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/1108/008.html
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2005年09月29日

「郵政民営化が支持された」のは本当か?

さて、まだ夏の余韻が残っている季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。夏と言えば、先ほどの選挙、自民党が圧勝しましたが、得票数は、「圧勝」ほどではなかったんだそうです。

新聞報道(朝日ですが)によれば、自民党・公明党の両方の候補者の得票数を合計すると、ざっと3350万票。一方、民主・社民・共産・他の複数の新党や無所属を合わせると、3450万票を超えるそうですよ。

なんと100万票も与党よりも多いわけですな。もちろん、これが選挙というものなのでしょうが、これは、一因には、小選挙区制で、大政党に有利に働いたということあがるのは確かなようですな。

小泉さん、「これで郵政民営化が支持された」なんて言ってますが、国民は、表面だけの結果ばかり見ずに、自分たちのしたことを確認するべきかと……。
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2005年09月10日

日本人は、どんな政治を選ぶことができるのか――自分の体にあった衣

明日は選挙である。日本人は、今回、どんな政治を選べるのか。

自民党が「改革」を標榜しているので、どこが保守でどこが革新の党なのか分かりにくい構図になっているようだ。海外のメディアも、同じような印象を持っているという報道を、一週間ほど前に読んた。

演説を見たり聴いたりすると、これは人を小バカにしてるんではないか、と思われるような話をする候補者もいるのだが、そういう候補者もけっこう人気があるのである。IT産業の社長が立候補したのは別にいいのだが、テレビの報道などを見ると、その演説を聴きに行く人は、彼のサインをもらったり肩に触れたりするのが本意のように映る。

そんなことで、「政治」「政策」を選ぶことになるのだろうか。日本人は、だいじょうぶなのか?

郵政民営化をとなえ、「改革」を声高に叫ぶコイズミさんを支持する人は多いようで、自民優位が報じられている。しかし、この人々は、本当にその中身を見ているんだろうか?「改革」という言葉の裏を、ちゃんと見ているんだろうか?

たとえば、この国は、公共事業にばく大な金をかけている。それは、いっこうに表向きの話題にならないように見える。自民党は、「公共事業のコスト15%削減」を公約に上げている。しかし、冷静になって考えれば、「コスト15%削減」は「費用の15%削減」を意味しないことは分かるだろうし、実は、その“玉虫色”こそ、自民党の意図するところであるのは明らかである。(でなければ、「○億円削減」というだろう。)

この国では、「特別予算」という仕組みがあり、一見、公共事業の予算が削られたように見えても、ちゃんと多額の予算が確保され、公共事業の予算総額は減らない仕組みになっているそうだ。

昨日の報道ステーションで、建設省OBで参議院議員が、インタビューで、「公共事業をすることこそ、日本の未来の世代に正しい国を渡していくことにほかならない」というような意味のことを言っていた。

不必要な道路やダムを作り、山を崩し、海を埋め立てる。信じれらないことだが、「開拓や公共事業が、くにを拓く」という古風でアナクロな思想は、手が付けられていないのだ。

(小泉さん、改革とおっしゃるなら、そういう構造をまず変えてほしいものですよ。)

多くの重大な政策を秤にかけず、スター選びのようなイメージだけで決める情けない選挙結果になっても、つまりは、日本人は自分の体にあった衣しかきれないということになる。

この国民が、開発・開拓に未だに希望を持ち、自分の土地の利益誘導という、あいかわらずケツの穴の小さい思想を抱いているのなら、この国の政治には、未来はないと思う。
posted by ろじ at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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