2011年12月23日

復習・メディアの罪

今回の福島(人災)事故の直後から、新聞・テレビメディアの犯した失敗・罪は何だろうか。

@ パニックに陥り事実を正確に伝えられなかった。
A 事実やデータを隠ぺいした、あるいは隠ぺいしようとする政府・東電に加担するような報道をした(している)。
B 現在進行中の問題から目をそらすようなオメデタイ報道・TV番組――愚劣なバラエティー番組や全く関係ない「カワイイ」物語をふくむ――を流し続けたこと(または流し続けていること)。これは、避難民の感動話や成功話をやたら強調することをふくむ。

Bは、人々の意識を現在進行中の問題からそらせるという意味で罪が重い。それは、日本の西に住む人々の「フクシマはもう終わった」という反応に現れる。
Aは、たとえば「キシャクラブ」という形でいまだ進行中の、日本の構造的な問題である。
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2011年12月22日

郵便局と日本郵便って

昨夜遅く、フランスにカードを送るため、郵便局の「臨時窓口」に行った。目の前のおばあさんが年賀切手を買おうとしたが、「すべて売れ切れです」と言われていた。
「大事な人に送りたいのに、残念ですねえ」

今日、昼間にその郵便局に行ったら、年賀切手は十分にあった。
「昨夜、そこ窓口に来たら、ないと言われましたよ。別会社なんですか?」
と訊くと、そうだと言う。

郵便局と日本郵便(と日本郵政?)の扱いは違うということなんだろうが、誰か、この違いを教えてくれないか?利用者からみれば、同じく郵便物を扱うのに、何が何だか分からない。実に愚劣なほどにバカげている。

年賀状の印刷も、昨年までは、郵便局と日本郵便(と日本郵政?)は、ネット上でそれぞれ独立に注文を受け付けていた。(今年は、一つだけになったようだが。)「民営化」といい何か改善されたようなうたい文句だったが、改悪としか思えない。

日本的「縦割り化」のまさに投影なのだろうか? 日本のこういう愚劣でバカげた役所的、元役所的あり方に、最近、イライラすることばかりだ。こんなことが「民営化」の名のもとにまかり通るとは、ホントに「村社会」である。
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2011年08月09日

東電批判のオワリ

週刊誌が、ほぼこぞって、東電非難を止めた。あれほど口汚くノノシルようだったのにだ。「菅降ろし」ばかり。まるで、口裏を合わせたようだ。

急先鋒のようだった「週刊現代」も、「週刊文春」も。(「ポスト」と「新潮」は、そのバックグラウンドゆえ?、最初から東電批判はヌルかったように思う。「ポスト」なんて反原発派の学者叩きをやっていた。)

そのうち、何か別の大きな事件が起きれば、今度は、そのことばかり書くのだろう――こりゃ都合がいい、ここぞとばかり。電機業界・原子力ムラの果てしない影響力よ。

本当に、本当に、日本というのは、キモチわるい社会だ。
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2011年07月29日

日本社会という「壁」

日本人の(とあえてアイマイに書く)理不尽な対応・姿勢に、やり切れない思いにされる。

この国の、(特に)会社や体制を背にモノを言う人たち(たいてい男性)の傍若無人さには、心が沈む。世界スタンダードから見れば(ああガラパゴス)、虎の威を借る狐、中身のない無神経――と言えばそれまでだが、そうした人たちでこの社会が回っている――いや、回ることが正当化されているのには、ただただ暗澹たる気分になる。

日本という特殊な社会の、巨大な「壁」だ。疲れた。
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2011年07月22日

日本の原発政策の「深い闇」

と思ったら、宝島『原発の深い闇』に、この国の原発政策の「深い闇」がかなり暴露されていて、急いで購入。そう、知りたかったのは、こういう「裏の事実」なのです。

東電と政府の情報隠蔽の数々、国と電力会社の癒着は元より、マスコミ、自民党、民主党、経済界、警察――すべてが、どう原発利権、電力利権に侵されているか、数字を挙げて示している。原発擁護の文化人、御用学者との関係も。

大手新聞や週刊誌(AERA、週刊朝日、週刊現代・ポストを含む)にどれだけ原発PR広告が載せられたかも。もちろん、広告が多ければ批判記事が書けないのは、単純な論理。ちょうど上さんが、
「東京新聞って、原発記事、ガンバッテるね」
と言っていたのだが、東京新聞は原発PR広告がゼロと書いてある。

興味深いのは、原発業界が、一般人をどうメディアコントロールするかの戦略や、現地の町長をどう“脅してきたか”の報告も(あるフィクサーが殺人をそそのかしても、関連する裁判では取り上げられもしなかったそうだ)。

昨日書いた、藤原正司民主党議員が原発業界と非常に強い関係があることも、事細かに指摘されている。
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2011年07月19日

長期脳死

パコの睡眠時間に振り回されて、やや過労気味。これぞ育児!

読売新聞が、脳死にさいして、患者の家族に対し、「長期脳死」の可能性について十分な説明はされていないことを報じている。(記事のヘッドラインが、ややズレているが。)

実際の紙面によれば、医者の側も、移植コーディネーターの側も、どちらも説明しようとしないという。日本は伝統的にインフォームドコンセントがしっかりなされていない傾向があるが、ここでも互いにゲタを預けた形で、「インフォームドコンセント」の本来の意味を見失って形式ばかりにこだわる、典型的な日本的手続きの在り方ではないかと思う。
改正移植法1年、15歳未満の脳死29人
15歳未満の子供からの脳死臓器提供を認める改正臓器移植法が全面施行された昨年7月からの1年間に、実際に臓器を提供した1例のほかに、少なくとも29人の子供が脳死と判断されていたことが、読売新聞社の調査でわかった。

 この中には30日以上生き続ける長期脳死の該当患者が12人いた。家族が臓器提供を承諾すれば、法的な脳死判定を経て数日以内に臓器は摘出されるが、患者の「死の時期」を決めることになる家族に対し、長期脳死の可能性について十分な説明はされていなかった。

 調査の対象は、厚生労働省が子供からの臓器提供が可能な施設として公表した全国56施設。アンケート形式で実施し大学病院や小児専門病院など54施設から回答を得た(回答率96・4%)。その後の取材を含め、6月末までの状況をまとめた。

 ほぼ確実に脳死と医師が判断した29人のうち、13人では臓器提供の話し合いが行われた。その後の経過が判明した9人のうち6人は、脳死と判断された後も3か月以上生存し、入院時から2年以上生きたケースもあった。
(2011年7月19日03時02分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110718-OYT1T00791.htm
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2011年07月10日

近視眼的な日本人

上さんはパコを連れて実家へ帰った。

こう都内の放射線が下がらず、食べ物も安心できないとなると、時々、体を休めに遠くへ行った方が良い。パコの通う保育園は、平気で栃木や千葉産の野菜をご飯に出している。「国の安全基準はクリアし、流通しているものだから」だそうだ。

「流通しているから」――ああ、なんというノー天気な政府に対する信頼!あれほど情報操作で裏切られて来たのに、あいかわらず政府を信頼しようとする役所根性よ! 批判精神の皆無よ!! しかも、それは「暫定基準」なのですよ。

週刊誌によれば――記者クラブべったりの“大本営”大新聞より、いまや週刊誌の方がよほど信頼が置ける――、都内の放射線量は、「公式に」発表されているものよりかなり高いのだ。

しかも、この国では食品の「トレーサビリティー」が崩壊しているから、食物偽装が横行している。千葉の野菜の「食物偽装」を見よ――偽装がばれれば、千葉県産物の全部が買い控えにあうことに思いが至らないのか? なんという近視眼的な人たちよ!!

この大事な時期に、手前の生産物を売り抜けることしか考えられないのか?!
それは、この政府も同じだ。
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2011年07月09日

なさけない推進派

NHKスペシャルの原発事故についての討論会に、奈良林直氏という人が、原子力委員会の委員(元東芝社員)として出ていた。

この人、酷いね。数年前、フランスで原発が止まったために熱中症で5万人の死者が出た、と説明してたが、どんな因果関係があるというんだ。エアコンが使えなかったからか?フランスは、そもそもエアコンなんか備えている家はほとんどないですぞ。

その他、かなりアヤシイ発言も(「使用済み核燃料は、増殖炉を使うことによって、これから2,500年分の日本のエネルギーになる」。「再処理にかかるコストは、電気代に割り振ると、たった1円」」)。国民、ナメられてるなあ。NHKも確信犯なんだろう。

北海道大学の教授先生らしいが、この研究者様、むちゃくちゃ。もちろん、発言すべてが、原発推進まずありき。そもそも、そんな「原子村」の住人が安全委員会にいることが問題視されないことこそ、この国の病巣を示している。

推進派、腹が立つというより、情けなくなってくる。

同席していた経産省出身の澤氏は推進派の論客だそうで、どんな論陣を張るか興味があったが、論理的なようでいて反対派の飯田氏に説明をまともにさせようとしない、笑ってはぐらかしたり――と、これもガッカリした。推進派がいることはかまわない。しかし、こんな時期だからこそ、真剣に人を説得できる論理で真摯に語りかけなくちゃ、マズイんじゃないかい? 原発で作業している人の苦労を引用したりするんじゃなく(原発労働者がかわいそうと言うんなら、推進派ははっきりと責任を取るべし)。

それとも、推進派は、そのままでは「人を説得できる論理」がないってことかい?
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2011年04月10日

ああこの国、この都民……

独善的で震災を「天罰」と言ってのける原発推進論者がダントツで都知事に再選されるとこといい、この国のメディアコントロールといい、電気会社の言うがままになる政府といい、この国の学問の独立の欠如といい、すべてに気がめいる。

(地方でも自民党が勝っているが、東電の厚顔無恥な対応は、この自民=原発推進派の勝利(そして、たぶんすぐにやって来る政権交代?)を見越していたのではないか? 連立を言っていた自民党議員も、原発推進派が多いそうで、この選挙結果が出るまでの隠れ蓑に使ったか??)

何も食べる気がしない。クソおもしろくもない。しかたないので、夕食は、家にあったシュウマイを酒で流し込んだ。

昼間、街で買い物をしていたら、近くを歩いていた中年男性が、隣の老婆に、
「お母さん、早く帰って投票に行かないと。石原さんに入れないと、落ちてしまいますから」
と、ニコヤカに話しかけた。もしかしたら、多くの東京都民は、今回の大震災・原発事故でも、何の危機感も感じていないのかもしれない。

気象庁は、福島原発からの「気流の動き」(なぜ以前に発表しなかったのかと批判されて、気象庁は「IAEAには報告していた」と言い訳けした)を発表したが、「実際の観測値が入っていない予報だから、本来は発表するべきものではない」、 とノタマッタ。
国際原子力機関(IAEA)に提供した
放射性物質の拡散のシミュレーション情報について

《資料を参照する上での注意事項》
・これらの計算結果は、IAEAの指定する放出条件に基づいて計算したものであり、いわば仮定に基づくものであって、実際に観測された放射線量等は反映されていません
・当庁の同業務における計算の分解能は100km四方と、避難活動等の判断にとって極めて粗い分解能で行われているものであり、このため、この結果は国内の対策には参考になりません
・国内の原子力防災については、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果が公表されています。
各地の放射線モニタリングデータ(測定結果)についてはこちらをご覧ください
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/kokusai_eer.html
しかも、放射性物質の拡散はSPEEDIの役割であるからそっちを見ろと。もちろん、 SPEEDIなんて一度しか発表していない。なんという人を馬鹿にした論理だ?!

「仮定に基づくもの」で「予測」がだめだと言うのか? 何をかいわんや、である。天気予報、台風進路予報も、花粉飛散予報も、IPCCがやっている「温暖化予報」も、政府が出している作柄予報も、みんな発表されている。どれも「予報」だ。国民をバカにしている。

こんな非論理が、この国では、ずっとまかり通っているのか??? ああ、胃が痛い。
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原発の従業員は誰が護るのか?!

昨日の朝日新聞。国は被ばくした労働者の保護に及び腰?
被曝基準超えた作業員の雇用継続求める 労使、国に要望
基準を超す放射線を浴びた作業員が今後も原発で働けるよう、国に対応を求める声が労使双方から出た。小林政務官は「一義的には上限を超えた作業員は内勤にするなど企業が責任を持つべき話」と述べ、国の支援策については言及を避けた。
 福島第一原発の事故復旧での作業員の被曝(ひばく)線量の上限は250ミリシーベルトだが、累計100ミリシーベルト以上になった人は、法令上は今回の復旧作業開始から5年間は原発で作業ができないとの解釈がされている。現時点で100ミリシーベルトを超えた作業員は21人いる。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104090116.html

また、今日の朝日新聞(朝刊)に「検証」記事がでた。東電がいかに情報を出してこなかったが分かる。下請けが多く雇われていると言われているが、別の記事には、現地で雇用されたばかりの若い女性従業員が第2原発に詰めているという。
東電、従業員、女性と子どもと守れ!
フクシマ50、続く苦闘 蓄積する被曝量、不安とも戦う
いったい終わりは来るのだろうか――。東京電力福島第一原発で続く過酷な作業は、収束の道筋すら見えないまま1カ月を迎える。「フクシマ50」と海外メディアから称賛された作業員たち。不安と苦悩を背負い、見えない敵と戦い続ける。
(中略)
ある下請けの工事会社では、高齢の専務や社長たちが作業に名乗り出た。「俺たちだって簡単なケーブルの敷設作業ぐらいはできる」。若い作業員の将来を思い、盾になると決意した。比較的安定している第二原発では、地元の高校を出て採用された若い女性も泊まり込みで勤務しているという。http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104090443.html
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2011年04月09日

保安院「非常電源、十分でなかった」

保安院が非常電源配備が「十分でなかった」と認めた。福島原発の安全システムの不備を暗に認めたことになろう。

しかし、これは、7日深夜の余震があったからこそ。あれがなかったら、あいかわらず認めていなかった、すなわち、福島原発の「安全不備」は認められることなく、済まそうとしたことだろう。こんな原子力安全・保安院を、この国はいつまで維持し続けるつもりなのだろうか。世界で笑い物になっているのに。
非常電源配備「十分でなかった」 
東通原発には発電機が3台あったが、余震時、残る2台は点検中で、一時は3台とも動かない状態になった。保安規定では、原発の運転停止中は1台で良いとされていたが、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は9日、「(従来の考え方は)十分ではなかったといわざるを得ない」と認めた。
http://www.asahi.com/politics/update/0409/TKY201104090520.html
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2011年04月08日

1号機 燃料露出直前

NHKニュース。東京電力は「調査はこれからで詳しいことは分からない」。あああ。この会社は……。知識も切迫感も誠意もない……。

1号機 震災の夜に燃料露出直前(から抜粋)
1号機から3号機では、地震と津波によってすべての電源が失われ、2号機と3号機では非常用の装置で原子炉を冷やし、水の高さが4メートル前後に維持されていました。これに対し1号機では、地震当日の夜までに、すでに安全のために最も大切な「冷やす機能」を十分に保てなかったことになります。また核燃料が水から露出するまで、2号機と3号機では、地震から1日半から3日程度かかっているのに対し、1号機では18時間ほどしかありませんでした。東京大学の関村直人教授は「1号機では、『冷やす機能』が維持できなくなったあと、さらに水が減り核燃料が露出したことで、地震の翌日という早い段階で水素爆発が起きたのではないか」と指摘しています。一方、東京電力は「調査はこれからで詳しいことは分からない」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110408/k10015172911000.html
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2011年04月07日

原発の専門らが「国民に陳謝」

塩素38はでているのか?再臨界のサイン。しかし、出ていたとしても、東電が発表するか。

NHKと朝日新聞が南相馬市から記者を引き揚げさせていたそうだ。
http://tanakaryusaku.seesaa.net/
NHKは、たしか「ただちに人体に影響があるものではない」と繰り返していたような。

朝日新聞の7日付け記事、
【原発の専門らが「総力結集」を提言 〜国民に陳謝も〜】
東京電力福島第一原発事故について、原子力利用を推進してきた専門家らが「より深刻な放射能汚染の可能性を排除できない」として、専門家の総力を結集した体制で事態に取り組むよう政府に求める提言を発表した。 事故に至ったことを国民に陳謝した。1日に都内で記者会見した。
 提言は松浦祥次郎・元原子力安全委員長や田中俊一・善原子力委員長代理、 住田健二・元原子力安全委員長代理ら、中心的に原子力利用を推進してきた専門家ら16人の連名。
炉心が容融しており、圧力容器を溶かして格納容器も壊す恐れがあると指摘。
・連続的な冷却システムの早期回復。
・「作戦本部」を現地近くに置き作業員と被曝の苦労を分かち合う。
・避難者に復帰までのシナリオを示す。
・原子炉の測定や環境モニタリングを充実して収束に向けた総力戦略を描く、
などをあげた。
 松浦さんは「謝って謝れる問題ではない。この事態を避けることに失敗した人間として、考えを突き詰めなかった点で社会に対して申し訳ない」と述べた。
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2011年04月06日

3月27日付朝日新聞は「魚への心配、少なく」

「エネルギーは安全保障問題」と言い原発を推進してきた人たちよ、この原発事故はまさに「安全保障問題」ではないのか? あなたたちは、世界から後ろ指さされない誠意と自負を持ってやっているか?

遠出していて読む機会がなかった27日の朝日新聞を開けたら、「魚への心配、少なく」という記事。本当にひどいな、この国の安全委員会は。

朝日新聞のWeb版では、ヘッドラインを変更して、「『魚食べて心配ない』 原子力安全委、海水汚染巡り見解」と、より原子力安全委の立場をそのままつたえるという形になっている。そりゃそうだ、このままでは、新聞が政府や東電の「御用看板」のヘッドラインである。ただし、下の青字のところを、ネット記事では削除している。全く、この新聞はやることが小賢しい。
海水に基準超す放射能 魚への心配、少なく
 福島第一原発事故の影響で、原発からの排水が基準の千倍を超すなど、周辺海域で放射能汚染が深刻化している。これに対し、原子力安全委員会=班目(まだらめ)春樹委員長=は26日、「放射性物質は海では希釈、拡散される」として、人が魚を食べてもまず心配はない、との見方を示した
 東京電力による原発の放水口付近の調査では、25日朝にヨウ素131が1立方センチあたり50ベクレル、セシウム137が同7.2ベクレル検出された。原発の排水を規制する基準に照らすと、ヨウ素は1250倍、セシウムは79倍にあたる。東電は、1日1回だった測定回数を2回に増やすことにした。
 一方、文部科学省が23日から原発の沖合約30キロ地点で調べると、最大で1リットルあたりセシウムが26ベクレル検出。飲用水の基準に比べると、7分の1以下だが、09年度に調べた通常値の1万倍を超えていた。
 海洋生物への影響について、原子力安全委員会は26日、「排水口付近では濃度が高いが、魚介類に取り込まれるまでに潮流に流されて拡散、希釈される。さらにヨウ素は半減期が8日と短いため、人が食べるまでには相当低減していると考えられる」とした。
 一方で、財団法人海洋生物環境研究所の御園生(みそのう)淳研究参与(環境放射能)によると、濃度が高いと魚類が取り込んだ放射性物質が体内で最大で海水の30〜50倍の濃度まで蓄積されることもあるという。半減期が30年のセシウムは心配が残るという。「放射性物質は薄まるので、現時点で魚への影響はまず心配ないだろう。ただ、今後も高濃度で汚染が続けば、2〜4カ月で魚に影響が出ることもありうる。消費者、漁業者が安心できるよう、継続的な広域の調査が必要だ。消費者や漁業者の安心にもつながる」と指摘した。
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201103260409.html
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2011年04月05日

足し算ができない??

昨日、海に「放射性が低い水」を海の放出した。その時、東電は会見で、「放射能が蓄積された魚や海藻を毎日食べたとしても、年間せいぜい0.6ミリシーベルトで、これは限度とされる1ミリシーベルトに及ばない」、と言った。

内部被ばくは魚や海藻を食べることだけによるのではない。しかも、福島県民は、外部被ばくも、空気中からも取るのだ。それらを足し合わせて、1ミリシーベルトになるかどうかを言わなければならないだろうに。

毎度毎度、こんなことが繰り返される。彼らはバカなのだろうか? でなければ、意図的な情報操作で、どっちにしろ、彼らには原子力という危険なものを扱う資格はないのではないか。
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2011年04月04日

20キロ内でも放射線量測定開始

街では店の照明も抑え気味。これまでが、どこ行ってもデパートの陳列棚みたいに煌々としていて、外国と比べても無駄なほどやってたのだから、電気消費社会を見直すためにもむしろ歓迎する。

NHKの信じられないニュース。これまでやってなかったのか?確かに、20km、30kmでのデータは公表されていなかったようだ。状況把握としては、やるのは基本であろうに。東京電力は、どういうアマチュアなんだ?!

あるいは意図的な工作?人が入れないから、ではオハナシにもならない。

確かに、(気づいておられる方も多いと思うが)震災・事故直後から、気象庁の風向データも原発周辺からは消えている。気象庁は「機器が壊れて観測ができない」と言っていたらしい。ここだけ???(以下がサイト。今は一部復活しているようだ、が原発周辺はあいかわらず弱い)。
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/205.html?elementCode=1
 
20キロ内でも放射線量測定
福島第一原子力発電所の周辺での放射性物質の拡散状況について、政府と東京電力は、これまで調査を行っていなかった、原発から半径20キロ以内の地域についても、新たに大気中の放射線量の測定を始めました。

政府と東京電力は、これまで、原発の敷地内や、「避難指示」が出されている半径20キロより外側の地域で、大気中の放射線量の測定を行っていますが、半径20キロ以内では、ほとんどの住民が避難を終えていることや、測定には被ばくの危険性が高まることなどから、詳しい測定を行っていませんでした。しかし、福島第一原発の対応を検討する日米協議の中で、アメリカ側は「放射性物質の拡散状況を調べるためには、調査が不十分だ」と指摘し、これを受けて、政府と東京電力は、原発から半径20キロ以内でも、およそ30の地点で、新たに大気中の放射線量の測定を始めました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110403/t10015069961000.html
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2011年04月03日

朝日新聞も反原発に向かうか

TVでNHK衛星放送は新番組が増えたが、どうもバカらしい番組が増えたような気がする。TVをつけない時間が増えた(ニュースも新聞と変わらないので)。編成と構成はずっと昔に済んでるんだろうから、すぐには変えられないんだろうが、この国がふだんどれだけオメデタイ番組を見せられているか、痛感する。

昨日の天声人語に「ホウッ」と思った。危険視されている浜岡原発に言及している。浜岡原発は、巨大東海地震が起きた場合にモロに影響を受けるとされている。しかも、一説によると。巨大東海地震はそろそろあり得るとも。中部電力が、今回の福島原発を見て何もしていないとしたらアホであろう。

朝日新聞も反原発に向かうか、それとも、今だけのポーズか?
 
福島の事故で、中部電力の浜岡原発に不安の目が向けられている。同じ太平洋岸の沸騰水型である。浜岡の名で思い出すのは、遠い夏の草いきれと鶏舎のにおい、大学の卒業研究で通い詰めた日々だ▼春に米スリーマイル島の事故が起きた1979(昭和54)年のこと。東海地震のリスクが言われる中で、浜岡の営業運転は4年目に入っていた。わが故郷静岡の原発は大丈夫かというのが、卒研の動機である▼題して「原子力災害をめぐる住民意識」。周辺の人々がどれほど案じているのか、100人に面談した。いずれ命にかかわる事故が起きると3割強が考えていたが、心配しても始まらない。悟りにも似た空気が集落に満ちていた▼住民の不安を「安全神話」で包み込み、原子力は日本の電力の3割を担う。釈然としないまま、生活者として甘受する自分がいる。福島発の電気が東京に回る現実に黙しておいて、したり顔で脱原発を説くつもりはない▼それでも地元の「裏切られ感」は分かる。福島第一は運転歴が浜岡より5年長く、地元2町は40年以上、財政や雇用で東電と運命共同体だった。原発城下町の落城である。安全を信じた町民が今、家に戻れない▼長い離散は地域社会を壊し、故郷が消えるかもしれない。電力を支えた人々に、これ以上の仕打ちはなかろう。恩恵に浴すことなく放射能にさらされた隣接市町も、肉親の捜索さえできない状況だ。その憤りを共有し、代替エネルギーと向き合う気力を奮い起こしたい。
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2011年04月02日

生かされなかった警告

午後、公園を歩いていたら、青いシートを引いて酒盛りをしているグループがチラホラ。
もうそんな時期になったか。自粛ムードもあるが、悲しみを心に秘めて飲むのもよかろう――花のあいだに孤杯をあげて。 

  花間 一壷の酒
  独り酌んで 相親しむもの無し。
  杯を挙げて 名月を迎え
  影に対して三人と成る。
  月 既に飲を解せず
  影徒らに 我が身に随う。
  暫く 月と影とを伴い
  行楽 須らく春に及ぶべし。

福島第一原発事故、生かされなかった警告 - TBS News http://news.tbs.co.jp/20110401/newseye/tbs_newseye4689549.html 
これから、謝罪と反省というアタリマエの道を、日本の原子力産業は、ちゃんと行くのだろうか。

上杉隆氏の朝日ニューススター『ニュースの深層』で名大の先生にインタビューで、数日前に書いた「プルトニウムの怪」と同じような会話。
  名大の先生「プルトニウムは、非常に重いから飛散しません」
  ――チェルノブイリでは、遠くで発見されましたよね?
  名大の先生「微小なものが、遠くへ飛んだんです」

ツッコまなかった上杉隆氏に、大きく失望。
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2011年04月01日

元技術者証言「事故起こるべくして」

妻子を空港に送って行った。
情報がますます信じられなくなった。自分でネットから手に入れられないこともないが、莫大な時間を取られ、仕事にならない(おかげで、一つの仕事の締め切りを失念してしまった)。

事態は深刻で、2号機の炉心はかなりマズイことになってるように思う。原発はこのまま汚染を垂れ流すか、東電が流出を止めようと何かラディカルなことをして水蒸気爆発……という可能性もある様な気が。とにかく、空気の面でも水の面でも、幼児には不安な状況が続く――――で、しばらく郷里に帰って入れもらうことにした。

昨日の私の「信念」を裏付けるような証言が、今回の福島原発関連で出てきた。
福島第1原発:「事故起こるべくして起きた」元技術者証言 - 毎日jp(毎日新聞)
東日本大震災の津波で外部電源を失い、放射性物質漏れ事故を起こした東京電力福島第1原発の6号機の建設や他の原子炉の改修などに、米ゼネラル・エレクトリック(GE)関連会社の技術者としてかかわった宮崎県串間市の菊地洋一さん(69)が「当時現場で起きていたことからすれば、起こるべくして起きた」と述べ、同原発の配管工事などの一部がずさんな施工管理下で建設されていたとの見方を明らかにした。毎日新聞の取材に答えた。

 菊地さんは1970年代、同原発の建設や改修工事に携わり、6号機は建設の工程管理を担当した。米国から送られてきた設計図はミスが多く、一つの配管で10回以上の変更を余儀なくされたこともあった。配管内に1.8センチの出っ張りを見つけ、「蒸気の流れが変わり配管が傷みやすくなる」と上司に訴えた。しかし、国の検査後で、工程が遅れてしまうとして、東電に伝えられないまま放置された。

 日本の原発メーカーから耐震性について質問を受け、GE本社に問い合わせたが明確な答えが返ってこないこともあった。「そもそもGEは地震について十分に考えて設計していなかった」と菊地さんは振り返る。

 6号機を完工し帰任しようとしたころ、別の原子炉の圧力容器につなぐ給水用配管の改修工事を任された。「2号機か3号機だった」と菊地さん。配管は全面にわたりひび割れしていた。「設計ミスが原因だった。人間は誤りをおかすが、それが許されないはずの原発でも同じことが起きていた」。改修工事で圧力容器内に入ったが、一時的に白血球の数値が減少。悪条件下の作業だと実感した。「当時は、社内で原発の危険性を指摘しても聞き入れられず、会社を辞めて国に訴えても通じなかった」と唇をかむ。
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/news/20110401k0000m040179000c.html
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2011年03月31日

経済性とテイサイ優先の日本社会

海外から心配してくれるメールに、私は「情報操作と隠ぺい――われわれの国は、近代国家・民主主義を掲げながら、こんな前時代的な治め方をしているのです」と返事を書く。

以前から、上さんには「この国の原子力は問題アリ。それは技術的にというより、その技術を設計し取り扱う人間や会社の問題。特に、古い福島原発は危ない」と言い続けてきた。国のシステムというものを信頼している上さんは、フンと、私の心配を笑い飛ばしていた。

今回の事故ならびのその後のテイタラクに、上さんはショックらしい。確かに私にも「ショック」だし悲しい事故だと思うが、実を言うと驚きはしない。東電の事故直後の処理のマズサがここまで酷いとは驚きだったが、全く予想外ではない。それは、この国には「経営論理、企業リンリ」つまり、人(この場合、人の安全や命)よりも企業の体裁やメンツを優先する姿勢が根強くあり、倫理よりも経済性を優先してはばからない風土である、という信念があるからだ。その意味では高度経済成長時代からさして変わったわけではないだろう。

それに加えて、大手メディアに勤める人、ジャーナリストも似たような傾向がある。フリージャーナリストの上杉隆が、出演しているメディアやラジオ番組でTEPCO(東電)や電事連(電気事業連合会)を批判したら、プロディーサーに番組を降ろされたそうだ。
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2754
東電や政府筋の「ウソ」も指摘されている。

電気力会社、原子力関係、大メディア(特に「キシャクラブ」に属する)者たちは、自分たちが正確な報道をしていないことを、どう思っているんだろうか。「生活がかかっている」とでもいうのだろうか?

なら、応えよう。福島にいる人たちは、これまでも、そして今も、
「命がかかっている」

しかし、東電はすぐには変わらない――会長の「記者会見」を見て思った。
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